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型・その3 応用型➁(蕗の芽・白梅)

季語は、上五・中七・下五、のいずれでも。
下五が季語でない場合は、名詞+「かな」
一物俳句(季語の成分だけで一句が成りたつ)


蕗の芽の土より出づる萌黄もえぎかな

季語:蕗の芽(初春)


朝日うけ白梅かをる梢かな

季語:白梅(初春)



     ・・・・・

本日は、一句目は上五に季語、二句目は中七に季語、二句共に下五は、名詞+かな、という構成です。

一物俳句、私がなんとか詠めるのは、今のところ植物くらい、しかも完全なる類想句。
ゆったりとした流れの句、は意識しました。


「型・その3 応用型」練習はこれで終わりにいたしますが、下五への「かな」の付け方には、あと二種類が「20週俳句入門」には書かれています。

参考までに、例を挙げて、「かな」の練習は終わりにします。

*三音を超えて五音・六音といった長い季語に「かな」

いつしかに失せゆく鍼の供養かな 松本たかし
風の街見てゐる仕事始めかな 村沢夏風

角川文庫「20週俳句入門」P.199~200 抜粋

*下五の「かな」が名詞以外についた場合

牡丹雪その夜の妻のにほふかな 石田波郷
空蝉の両眼濡れて在りしかな 河原枇杷男

角川文庫「20週俳句入門」P.199 抜粋

明日からは「けり」に移ります。


追記 : 二句目、訂正しました。

朝日うけ白梅かほる梢かな
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朝日うけ白梅かをる梢かな



お時間がありましたら、詠んでみてください。

「切字」や「型」に拘らず、自由に詠んでくださっても、また、私の使った季語で詠んでくださっても全くかまいません😊

※決してお題(必ず詠む)ではありません。

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卯月紫乃
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