「俳句界」ZOOM句会報告 ➄
5月5日に行われた雑誌「俳句界」ZOOM句会報告。
五回目の句会。
以下、投句した五句についていただいた講評を自分の記録と、ご参考のために記します。
【雑詠三句・晩春・初夏】
ひと突きの水棹にゆるる花筏
*並選ふたつ・ひとつは仙田先生(2点)
*景が美しい。きちんとできている。
ひと突き、と、花筏の取り合わせが良い。
オリーブを三鉢植え替え風光る
*予選(0点)ひとついただく。
若鮎の連続ジャンプD難度
**点数、講評ともになし。
【季語「蝸牛」・「屋敷」の漢字】
ででむしや螺旋めきたる吾の記憶
*特選ひとつ(2点)いただく。
*螺旋めきたる記憶、というのがよかった。
*ででむし、からの螺旋、という発想が見え見えな感じ(仙田先生)
夏立つやパッチワークの丘の屋根
*並選ひとつ(1点)いただく。
*並選をくださった方が
「美瑛のパッチワークの丘ですね。青い屋根あります。美しいです」
とすぐにわかってくださった。
*ヨーロッパの風景でもよさそう。よくできている一句。(仙田先生)
・・・・・
個人的にかなり好きな句
ひと突きの水棹にゆるる花筏
に並選をふたついただけたこと。
仙田先生より、よくできている句、との講評をいただけたこと嬉しかった。
毎回、三句のうち、ひとつは、自分なりの挑戦句(ちょっと異色な句)をたいてい入れるのだけれど(今回なら、若鮎の連続ジャンプD難度)全く反応がない(笑)
「狙った句」はだめだな、ということがだんだんわかってきた。
さて、今回は「席題」がその場で発表。
15分で二句詠み、夏空システムに投句、というドキドキな方法だった。
「雑詠三句の高得点者上位二名」により選ばれるお題。
季語は、歳時記の夏季語の部分をパッと開いたところから、ひとつ選ぶという方法。
誰も事前予想ができない。
「蝸牛」が選ばれたときは「あ~、俳句ポストの次回の兼題だあ」って思った。。。(もちろん私は全く詠んでいない)
毎朝、つぶやき俳句を出している私だけれど、15分で二句投句完了、はかなりキツい。
焦りましたよお~~~💦
「屋敷」の漢字お題については「屋根」しか思い浮かばず、結局、以前「清明」の季語で詠んだ
清明やパッチワークの丘の屋根(4月5日)
をひっぱり出して(笑)季語を立夏の「夏立つや」に変更した。
夏立つやパッチワークの丘の屋根
この句は、圧倒的に立夏で詠んだ方がいいですね。
(ということは、清明、の詠み方は失敗だったというわけ)
そしての「蝸牛」
もうねえ、あのぐるぐる巻きしか頭に浮かばずの。
ででむしや螺旋めきたる吾の記憶
こちら、かなり自分らしい句と思っている。
咄嗟になるとこういう句になってしまうのですよねえ。。
(まあ、過去の暗めのあれこれがつい頭を覗かせる)
有難いことに、特選をひとついただけたわけですが、仙田先生は
「蝸牛の殻の巻きからの螺旋、発想が見え見え」とずばり指摘。
もう「仰るとおりでございます」な句でした。
来月も同じく、その場での席題は決定。
さあ、どんなトレーニングしましょうか。
今句会で最高点(6点)の句についての仙田先生の講評。
(鳥関連の季語と、パレット、空、の言葉で詠まれた句に対して)
この季節らしい詩情があって、大変素晴らしいと思いました。
仙田先生の言葉として気に止まった講評の一部は以下三点。
・花の季語は詠むのが難しい。
・美しい写生句。
・(句会での経験から)自分の作風をつくる、ことが大切。
「俳句界5月号」 掲載作品二句
(「秀逸15句」の中に選んでいただけました。
仙田先生に報告をした際、季語がよく生かされている、との講評を賜りました)
・・・・・ end ・・・・
タイトル画像:石川県、白米千枚田
お気持ちありがとうございます!