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「数・色」四句&「初ZOOM句会」のこと


ましろき山茶花ひとひら手のひらへ

青織部の隅に数の子の三切れ

退紅の萩焼壺蠟梅たわわ
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退紅の萩焼に蠟梅たわわ by なごみ先生 

寒風に怯む青丹のサルオガセ (おまけの句)


ましろきさざんかひとひらてのひらへ

あおおりべのすみにかずのこのみきれ

あらぞめのはぎやきつぼろうばいたわわ

かんぷうにひるむあおにのさるおがせ


《解説》

ましろき山茶花ひとひら手のひらへ
(季語 山茶花)

私は、薔薇、椿、山茶花は一重のものが好きです。
本当は一重で詠みたかったのですが、どうもうまくいかず、結果このようになりました。
詠みたいが強いと、説明的になることが多く、立ち止まって見直すようにします。

青織部の隅に数の子の三切れ
(季語 数の子)

「青織部・あおおりべ」はこの緑色の織部焼のこと。
ちなみに「数の子三切れ」は焼の茶色の部分のことではありません(笑)

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退紅の萩焼壺蠟梅たわわ →変更あり(真似しちゃだめな句)
(季語 蠟梅)

萩焼きには様々な色がありますが、「退紅・あらぞめ」が地の色のものが比較的多いので、使ってみました。
「萩焼壺」と「蠟梅」が漢字繋がりになりちょっと悩みましたが、たまには硬めもいいかな?と思って。

退紅の萩焼壺ロウバイたわわ (やっぱり変ですね笑)
👇
退紅の萩焼に蠟梅たわわ
に変更。
なごみ先生に「盛り込みすぎ」とごもっともなご指摘を頂戴しました。
これは、あれこれ考えすぎて迷宮に陥ったことが原因です!
皆さんも気を付けてください!!!

画像2


寒風に怯む青丹のサルオガセ
(季語 寒風)

「青丹・あおに」はこの色です。

画像3

サルオガセって何?ですよね💦
先ほど、そわかちゃんの詠んだ句
寒餅の青黴じわり幹の洞  晴田そわか
のコメント欄で「地衣類」の話題を出したので、その地衣類のひとつ「サルオガセ」で詠んでみました。
これは、マニアックな句なのでおまけです(笑)
サルオガセは恐らく、寒風は苦手なので「怯ませ」ました。

万が一、マニアックな私の植物愛をご覧にになりたかったらこちら
👇(長いので注意、写真がサルオガセです)

     ・・・・・

なごみ先生の宿題で詠んだ四句です!


さて、トップ画像に載せた雑誌「俳句界」。
この出版社「文学の森」が、昨年の9月から「文学の森 ZOOM句会」という企画をしているとのこと。
私の友人俳人の勧めで知り、今月28日に参加することになりました。
講師はその友人です。

初句会です。
どうやら事前に、冬の季語で(含む新年)三句詠み、ネット投稿。
句会の前日に選句投票。そして当日の句会で、講師より、特選・並選・講評が発表になるそう。

三句はSNSで発表の句でも可能とのこと。
さてと! 私は三句どれを出そうか、密かに悩んでおります。

俳号には名字も必要とのことで、急遽決めました。

卯月紫乃(うづきしの)
私が四月生まれだからという超単純な思い付きからです。

ちょっとドキドキ、そしてワクワクであります。

お気持ちありがとうございます!