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兼題「走」冬の八句


冬のジャンダルム命懸けの縦走
ふゆのじゃんだるむいのちがけのじゅうそう

凍月の尾根に縦走跡ひとつ
いてつきのおねにじゅうそうあとひとつ

縦走の男の背中に凍つる恋
じゅうそうのおとこのせなにいつるこい

雪走る槍見の湯かな夫の横
ゆきはしるやりみのゆかなつまのよこ

雪走る飛騨の麓の掛け流し
ゆきはしるひだのふもとのかけながし

斑尾の樹氷滑走青き板
まだらおのじゅひょうかっそうあおきいた

40度斜面滑走霧氷林
よんじゅうどしゃめんかっそうむひょうりん

疾走より鈍走に福寿草
しっそうよりどんそうにふくじゅそう



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西穂高の写真、左1/4位の奥に覗いている三角が「ジャンダルム」。
冬のジャンダルムはまさに命懸けとのこと。
新穂高ロープウェイ展望台からの眺め。

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尖がっているのが槍ヶ岳の頂上。
飛騨温泉の「槍見館」には、この槍が見える「槍見の湯」という露天風呂がある。

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西穂高連峰とにしほくん。

     ・・・・・

雑誌「俳句界」の今月の兼題が「走」を使って詠む。
31日〆切りです。

冬の季語と「走」という漢字縛り。なかなか難しかった💦
類想は恐らく免れずです。

上の八句、どれがお好きですか?
ぜひ二句選んでください。
ご協力よろしくお願いします。

    ・・・・・ end ・・・・

タイトル画像 : 新穂高ロープウェイ展望台からの西穂高

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卯月紫乃
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