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しりとり俳句《118》

この土日、松山では「俳句甲子園」が開催されています。
若者たちが真剣に俳句で戦う姿、刺激受けています。

が、そんな中でも、しりとり俳句は淡々と!

👇こちらの続きから

しりとり俳句 三年目ルール
・ 詠む順番:ちり→しの→さち
・ 下五・下二字、または一字でしりとり
・ その二字や一字から濁音や半濁直音などへの変更可
・ 下五「かな・けり・にけり・たり・たる・なり・よ」などで終わる場合は、その前の二字(もしくは一字)から始めるのも可
・ 季語のあと:ち=香田ちり、し=卯月紫乃、さ=月石 幸
・ シリーズもの:俳句の後ろに *マークあり

第118回は、8/19~8/25(2467~2487)全21句

2467.  長旅のかばんに土産天の川
           天の川(初秋)ち

2468.  革細工ならぶ店さき律の風
      律の風(三秋)し

2469.  風爽か七十色の色鉛筆
           風爽か(三秋)さ

2470.  ぴつたりと幼児の列や花野風
           花野風(三秋)ち

2471.  家政婦は何か見たらし蚯蚓鳴く
           蚯蚓鳴く(三秋)し

2472.  無くなりしシールは肘に牽牛花
      牽牛花(初秋)さ

2473.  浮かばせてお湯に枝豆遊ばせり
            枝豆(三秋)ち

2474.  競り上げる秋鯖いよよ青光り
      秋鯖(三秋)し

2475.  カリカリのチーズにワイン月の秋
      月の秋(三秋)さ

2476.  空き家より膨らみゆくや虫の声
      虫の声(三秋)ち

2477.  小枝ごと照葉手折りて備前へと
   照葉てりは(晩秋)し

2478.  とんばうのやたらととまる男の子
    とんばう・蜻蛉(三秋)さ

2479.  残りたる暑さや返事そつけなし
      残る暑さ(初秋)ち

2480.  梨を剥く刃と手に汁を滴らせ
      梨(三秋)し

2481.  背表紙で選ぶ詩集や秋さびし
      秋さびし(三秋)さ

2482.  美術展パンプスの音止まりては
      美術展(三秋)ち

2483.  手羽先のこんがり香る秋日かな
      秋日(三秋)し

2484.  きびきびとラジオ体操秋の声
      秋の声(三秋)さ

2485.  五円玉しつかり投げて秋扇
      秋扇(初秋)ち

2486.  浮子うきる指の太さよ雁渡し
      雁渡し(仲秋)し

2487.  たしざんのカードよれよれ休暇明
           休暇明(初秋)さ


     ・・・・・

今回の旅は、今のところ、アラスカ州・アンカレッジの同じホテルに六日間滞在し、氷河などを観光しに行きつつ、俳句に関するイベント参加やら、YouTube による俳句甲子園鑑賞など、改めて自分の俳句について向き合う時間がとれています。

ですが!実際には、まだ俳句はほとんど作れていなくて、日に一度の、このしりとり俳句を、しっかりと考えつつ詠んでいます。

ありがたいことです。

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卯月紫乃
お気持ちありがとうございます!