山口昭男句集『木簡』を読む。
山口昭男句集『木簡』より、四十五句選。
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数々の俳句誌や句会で、私のとても惹かれる句を詠まれ、優秀な成績をおさめていらっしゃる句友、押見げばげばさんに、山口昭男先生の魅力を教えていただいたのが、約ひと月前。直後、『木簡』を手にしました。
『木簡』を読んでの驚きは、「取り合わせの句の多彩さ」であります。(もちろん、一物の魅力的な句もありますが)
私自身が、もともと取り合わせがあまり得意ではないので(ついつい季語と近くなりがちで、程よい距離感が難しい)、今回は、非常に刺激的、且つ、大きな学びとなりました。
自分自身で面白いな、と思ったのは、一回目の読み、では、割と季語と近めの取り合わせに惹かれ(恐らく、私が詠みそうな句に共感を得たから)、二回目の読みでは、「おおっ!これもアリなのか」に惹かれ、三回目には、ちょうどその中間に落ち着いた、ということであります。
ですから、読み手によっては、今回の私の四十五選(無理やり、この数に収めた感あり)とはかなり違う選になるのではないかと思いますし、私自身もまた、一年後には、違う句に惹かれるかもしれません。
また、「しりとり俳句」でご一緒の、月石 幸さん(「麒麟」所属)には、西村麒麟先生が、やはり山口昭男先生の「礫」をすすめていらしたと伺ったので、そちらもまた読んでみたいと思います。
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