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型・その2 応用型➆(春嶺・春時雨)

中七〔や以外の切字
季語は、上五・中七・下五、のいずれでも
二物衝撃を意識。


春嶺の峠を越えつ握り飯 

季語:春嶺しゅんれい(三春)


大橋の赤く灯りぬ春時雨 

季語:春時雨(三春)



     ・・・・・

「完了・強意」の助動詞「つ」「ぬ」の終止形で、どちらも連用形接続です。

「つ」には、意識的動作を表す、との説明があり、また、切字18の中に「つ」は入っていますが、歴史的に早いうちに消滅したので、俳句では、圧倒的に「ぬ」がよく使われる、とのことです。
(本日は、一応「つ」でも詠んでみました)



そして、本日で、型・その2応用型、が終わります。
難しかったですね。
できるだけ違う切字を使ってみたくて、歳時記・文法書などなど総動員で調べつつの一週間でした。
お疲れさまでした。

明日からは、型・その3「デリケートな『かな』」に入ります。


(写真は、北九州小倉こくら若戸わかと大橋のライトアップ)



お時間がありましたら、詠んでみてください。

「切字」や「型」に拘らず、自由に詠んでくださっても、また、私の使った季語で詠んでくださっても全くかまいません😊

※決してお題(必ず詠む)ではありません。

お気持ちありがとうございます!