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型・その1①(北風・枯蔦)

上五〔季語(名詞)+切字きれじ や〕・下五〔名詞止めいしどめ
二物衝撃にぶつしょうげき:中七・下五は、上五の季語とは全く関わりのない内容。


北風や中山道の宿場町

季語:北風(天文・三冬)

北風や / 中山道の / 宿場町
    ↓    ↓    ↓
上五   中七  下五
季語+や     名詞止
(「北風」と「中山道の宿場町」とは、全く関係性がない)


枯蔦や柴犬連るる老紳士

季語:枯蔦(植物・三冬)

枯蔦や / 柴犬連るる / 老紳士
 ↓    ↓    ↓
上五   中七   下五
季語+や      名詞止
「枯蔦」と「柴犬連るる老紳士」とは、全く関係性がない)



     ・・・・・

本日より、新しい詠み方をしてみました。
詳しい経緯は、こちらを👇


型・その1,冒頭の囲みの部分についての、もう少し詳しい説明がこちら👇

〔型・その1〕のポイント箇条書き
① 上五に季語を置き、「や」で切る。
➁ 下五を名詞止にする。
③ 中七は下五の名詞のことを言う。
④ 中七・下五はひとつながりのフレーズである。
➄ 中七・下五は、上五の季語とまったくかかわりのない内容である。

角川文庫「20週俳句入門」P.107~108


④の、「中七・下五はひとつながりのフレーズである」で、大切と私が思うのは、

すーっと意が通らないといけない

角川文庫「20週俳句入門」p.120


➄の、「 中七・下五は、上五の季語とまったくかかわりのない内容である」とは、別の言葉で言うならば「二物衝撃にぶつしょうげき」(二物衝突とも言う)

そして、この「二物衝撃」の効果は👇

…… 二物衝撃とも言われ、二つのものがぶつかり合って、幅広い連想を呼び出す仕組みとなっている。

角川文庫「20週俳句入門」p.101より抜粋


これから一週間、二句、この詠み方をしてまいります。

聴きなれない言葉があったり、すんなり頭に入らないこともあるとは思いますが、ゆっくりとまいります。

ご質問等ありましたら、コメント欄に遠慮なくお書きください。
よろしくお願いいたします。


     ・・・・・

そして、私、二物衝撃は得意ではありません。
まさに、俳句を始めたばかりの気持ちになって詠んでいこうと思っています。

一句目は、中七も名詞で、助詞「の」で繋ぐというとても基本的な詠み方。
二句目は、中七を動詞の連体形にして、下五に繋げました。
 

この七日間で、すこしずつ進歩していけたらなあと思います。



お時間がありましたら、詠んでみてください。

もちろん、「切字」や「型」に拘らず、自由に詠んでくださっても、また、私の使った季語で詠んでくださっても全くかまいません😊

※決してお題(必ず詠む)ではありません。

お気持ちありがとうございます!