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自叙伝①生長の家との出会い①

私が「生長の家」という宗教と出会ったのは、小学2年生のころでした。当時東京の西部に両親と妹2人の家族5人に野良猫3匹で平屋建ての家に住んでいました。家計は決して裕福とは言えない状態だったと思います。

というのも、父はそれまで会社を経営していたのですが、不渡り手形を受け取ったことが原因で、会社が倒産してしまったのです。それが原因で、一家は千葉からその家に引っ越してきたのです。

当時私は銀河鉄道999などのアニメが好きで猫が好きな子供でしたので、父がその頃なんの仕事をしているのかは知りませんでしたし、その後も父に当時のことを聞いたことはありませんが、父は家族5人を養っていかなければならない重責で、本当に精神的に大変だったと思います。その時の父の気持ちを考えると、今も涙がこみ上げてきます。

そんな中でも覚えているのが、父は当時からかなりの読書家で、ジョセフマーフィーなど光明思想家の本を読んでいました。あとで聞いたのですが、喫茶店をはしごして読んでいたと言っていました。

そんな時に父が読み始めたのが、谷口雅春氏が創始した「生長の家」という宗教の「生命の実相」という本でした。この宗教の教義を簡潔に説明すると、「人間は神の子である」「あらゆる悪なる存在は、本来無い」「あらゆる善きものが本来存在するのである」という「唯神実相哲学」というものです。

この「生命の実相」は全40巻あり、当時の父は、これから仕事で再起を図り、家族を養っていくために、この思想に救いを求め、この本をむさぼるように読んでいたのだと思います。

ちなみに、この「生命の実相」という本は、京セラ及びKDDIの創業者であり経営の神様と称される故稲盛和夫氏も若いころに読まれたと著書で書かれています。


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