「内的参照価格」を下げずにセールをするには
小さなお店が今すぐできる、とっておきのヒントをこっそり教えます。
「これは、使えそう!」と思ったら、ぜひチャレンジしてみて下さい!
物を買う時、高いなぁと感じることがあります。あれは一体何を基準に感じているのでしょうか?
商品やサービスの価格が妥当かどうかを判断する際に基準となる、自分の経験に基づく記憶の中の価格情報を「内的参照価格」といいます。
それぞれの経験に基づくため、人によって「内的参照価格」は異なります。
例えば、私の好きな某メーカーの納豆。
私がよく利用するスーパーでは、普段は98円で売っています。
週に1度のセールの時は88円になります。
この価格が私の「内的参照価格」になります。
先日、別のスーパーで同じ銘柄の納豆が128円で売っていました。
たった30円の違いなのですが、とても高く感じました。
私にとって、その納豆の「内的参照価格」は88円~98円だからです。
ある時、いつも利用するスーパーで決算大セールが開催されていました。
その時に、いつも買う納豆が85円になっていました。
気付けば、私は3パックもかごに入れていました。
さて、仮にですが、この納豆が、その後、ずっと85円で売られ続けたらどうなるでしょうか?
当然のことながら、私の「内的参照価格」は85円になります。
毎日85円なら、3パックも買うことはなくなるでしょう。
セールは「価格」という分かりやすい数値が変化するため、お客様の購入にダイレクトに影響を与えます。
しかし、毎日のようにセールをやっていると、安い値段にお客様が慣れていってしまい、効果が薄れてしまいます。
それだけでなく、お客様の「内的参照価格」が下がってしまい、それ以上の値段で購入するのをためらったり、不快な感情を与えてしまうことがあります。
では、どうしたらいいのでしょうか?
「内的参照価格」が下がりにくい、キャンペーンをいくつか実例をあげてご紹介いたします。
その1:Wポイント
価格はそのままで、ポイントカードの押印数を倍付けするという手法です。
その2:おまけを付ける
価格はそのままで、おまけを付けます。コンビニの飲料製品でよく見かけますね。
その3:レシートに別製品のクーポンを付ける
価格はそのままで、翌日以降に引き換え可能な別製品のクーポンをお渡しします。
その4:レジにて値引き
売り場で表示している価格は変えずに、ある条件(例:クーポン券を出す、一定金額以上買う、複数個買う等)で、値引きを行います。
今回、ご紹介した方法は、どれも「内的参照価格」は下げずに、お客様に「お得感」や「満足感」を与えることができるとされています。
他にも色々な手法がありますが、一般的な「内的参照価格」が下がりにくい手法をご紹介いたしました。
「内的参照価格」を下げずに、キャンペーンで販促を行うことは、小さなお店にとって、とても重要な意味を持ちます。
あなたのお店では、どんなキャンペーンをやってみたいですか?
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