遠いところから友達が来た

北海道在住の友達に8ヶ月ぶりくらいに会った。

価値観は全然合わないし、半分くらい何言ってるかわからないが、まあまあ仲は良い。

妻のお腹を見て、

はわわわわ〜
感動して泣きそう!
神秘だね〜
命がそこに、ふたつある!
信じられない!
(お腹に手をかざして)神秘〜

みたいなことを言っていた。

そうそう、このことでいくつか色んなことを感じた。

この友達とは価値観が合わないことを承知の上で会っているので、そうだね〜(私はそうは思わないけどね〜)という感じだったのだが、
「カフェインはやめたほうがいいね」
「エネルギーの流れを整えたほうがいいね」
「無農薬有機栽培がいいよ」
「ワクチンはやめたほうがいいよ」
「宇宙の波動が…

みたいな、まあまあ正しいこと、人それぞれの価値観だと言えること、明らかに間違っていること、スピリチュアルすぎてどう反応していいかわからないこと、などが並ぶ。

私は強制されさえしなければ、どんな思想の人とも仲良くできる。

まあなのでこれは良い。

お腹に手をかざしたときは少しピクッとなった。

そういえば先日、私の母が妻のお腹に「触っていい?」って聞いてから、妻の「もちろんいいですよ」という返答のあとに触っていたことがあって、これも少しピクッとなった。

一つは妻の身体に触れられたくない、みたいな気持ちなのだが、それ以上にも何かを感じている気がする。

もちろん妻の身体は妻のものだ。
妻が許可するなら、誰が触っても良いはずだ。

ただ、「お腹にさわっていい?」というとっさの言葉が、拒否しようという思いを抱かせる隙すら与えないのであれば、それは強制の暴力になりうるし、お腹に手をかざすことも(触れていなかったとしても)、それはいつでも触れる位置への侵入を許すという暴力になりうると思う。

妻は別に嫌な気持ちはしなかったというので、私も気にしないことにした。

ただ、女性だからといって、妊婦のお腹に触っても良いだろうという意識はかなりの違和感を覚えてしまう。

産まれてきた赤ちゃんが触れられることを、どのように感じるかはまだわからない。

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