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古神道は自然界から学ぶ

海辺で波をただ見ているだけでも
なぜか心がおちついたり、心の整理がついたりします。
いいアイディアが突然思い浮かぶのは何故なのでしょう。

大自然の海の動きを観察していますと
人の「運気」と非常に似たものがあります🌊

波には穏やかな波や荒い波、渦を巻く波など
たくさんの動きがあります。

海を支配する綿津見神の大海で
荒れ狂ったように心底から揺れ動く怒涛の大きな波。

表面にだけ細かに波立つ漣(さざなみ)。

岸辺の浪が海に帰るときにおこる、戻り浪。

なみという字が「波」「浪」「涛」と同じ音でも違った字の種類があるように

人の運にはさまざまな波があるもので
大雑把に「平凡(普通平穏)」・「吉」・「凶」に別れているものです。

「波」という字のなみというのは、
潮の動きに従った自然の素直な働きでありまして
これを人の運でいいますと「日々是好日」無事に生きているということなのです。

次の「浪」の字の「なみ」というのは
漢字の成り立ちは氵の「水」と「良」(よい、きよらか)という漢字で成り立っておりますので、「良い水」でありますから
清らかな水、浪(美しい波)というイメージです。
これを人の運気でたとえて言い換えてみれば
いい人であるから性質は
人格の美しさ、高尚さが人に理解されている状態であって
人間関係は発達し、経済面でも上昇する運であります。

「浪」の字の吉というのは
生まれながらにもっている幸せということを含んで
良運は正しい人間の心安らかな運ということになります。

「涛」の字は大きな波を意味して、うねりの高い波のことです。
この波にわたしたち人間が巻き込まれたら大変です。
それこそこの先いったいどうなるのかだれもわかりません。
それを運気でいいますと、生き方の「大変化」を意味します。
大変化の際には大きな怒涛のうよな衝撃的な波を受けるものです。

凶運とは今までの自分の考え方を続けてますと
これ以上進まなくなことがわかり、
八方塞がりの状態や
どうしょうもできない状態に遭遇している時期などのことです。

易経などの占いの面から観ても
「凶は吉に変じる」とよくいわれているので
不安になったり心配し、落ち込んでいる場合ではありません。
凶には凶の時期に考えなくてはならないこと
改めるはなんぞや!と集中しなくてはいけません。

本当の吉運というのは、自力で得た幸せのことであって
凶に遭遇した大波を
自力で超えたという経験を通してから得られる快感で
この大変化を乗り越えた自分と
どん底の凶運を自力で抜け出せたという経験後に来るものなのです。
そうです、言い換えれば凶はすでにどん底であるから
もうそれ以上は沈みません
これから先は昇るしかないのであります!

波濤を越え、怒涛をのり切る。

本当の幸せを掴むことが人生を味わい深いものになり
こうした状態の人を「運のいい人」ということになるのです✨

こうして書いていると
ふと海に行きたくなってきた。


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