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幼なじみに再会して自分を取り戻した話



こんばんは、私です。
突然ですが、ここらで唐突に直近の備忘録を書き綴りたいと思います。

今まで10年以上昔の色々を書き綴っていたので、突然時系列が現在に飛ぶのをご了承ください。


時は2022年、夏の終わり。
私は悩んでいた。

幼少期、多大なる影響を受けた矢沢あい先生の展示会が、絶賛開催中なのである。

ご存知の方も多いとは思いますが、矢沢あい先生は現在活動休止中の漫画家さんで。

あの大人気作品NANAの最後の掲載から、恐らく10年以上。
そんな中発表された全国5会場での展示会。


これは、もう、行くしかないっ…!

問題は大阪に行くか、横浜に行くか。
私の住んでる所からだと、交通費は断然大阪の方が安い。しかし横浜の方が早いし乗り換えも少なくて楽。

そんな、なんて事ない呟きをTwitterに投稿した。


すると、10日くらい経った後、30年来の幼なじみからその呟きにいいねがついたのだ。

お?と思った。

これはワンチャン?と思った。


私には幼なじみが2人いて、一人は自己紹介にも書いた隣に住む刺青おじさんの娘。

そしてもう一人は、保育園から学童、小学校で途中離れてしまったけど中学でまた再会し、10代の多感な時期を沢山助けてもらった地元の友人の一人、あっちゃんである。

彼女は今東京に住んでいて、最後に会ったのはコロナが世にはびこる3年前。

たまのLINEはしていたし、コロナ前は1~2年に1回、東京か地元の沖縄で会えていたけれど。

何となく、最近の私は勝手に色んな人に距離を感じていて、最初から会えるつもりで連絡をするのは憚られた。

今になって思えばもっと早く会ってしまえば良かったとも思う。(でもコロナの酷い時期があって、そんな中で気持ちの波とか色々あった訳だから、今がベストなタイミングだったのかもなとも思う)


そんな訳で、まずはTwitterで接触を試みる。
すると良い反応が返ってきて、あれよあれよと再会の手筈が整った。

2022年、10月。

東京で、3年ぶりに幼なじみに会えることが決まった。


@馬喰町

当日、まずは横浜で一人、思う存分中華街と矢沢あい展を楽しむ。

晃が好きすぎてヤンキーに憧れた時期があるのはもはや人生の誇り


ちなみに横浜には大昔に一度来た事があるけれど、その時の残像が強すぎてなかなか寄り付けなかった。
けど、ようやく一人で来れるほどのメンタルになれた。(このへんはまた書こうと思う)

YouTubeでよく見るチキンとか小籠包とか食べた。満足。


スパイシー&大容量すぎて持ち帰った。電車の中で臭わないか気が気じゃなかった。


夕方、電車に乗って馬喰町へ向かう。

ちなみにあっちゃんは出来る女なので、優柔不断な私がホテルを決めるのに迷いまくったあげく安直に新幹線駅である上野にしようかと思ってたら、テキパキと候補を提示してくれて、最終的に私はありがたくその候補に乗っかるだけで良かった。昔から出来る女すぎて頼りになる。でもたまにとんでもないことをしでかす。そんなあっちゃんが心から大好き。ホント神。

久しぶりのお泊まりでワクワクはピーク。

私とあっちゃんを含んだ兼ねてからの地元の友人4人でのオンライン飲みも決まり、私は電車の中できっとニヤニヤしながら待ち合わせの馬喰町へ向かった。


横浜から、およそ40分弱。
ホームに電車が着いた。
はやる気持ちを抑えながら、長い長いエスカレーターを昇り、改札へ。

幼なじみは改札のすぐ側で待ってくれていて、その顔を見つけた私は思わずナチュラルに叫んでしまった。三十路の雄叫びである。

まだそんなテンションになれるのだと、自分にビックリした。

久しぶり、元気?
そんな再会の言葉を交わして、ひとまずホテルに荷物を置きに行く。

幼なじみは、相変わらずだった。
私の知らないところで変わったことも事実としてはあるかもしれない。でも私にとって幼なじみは、何もかもが変わらず幼なじみで、本当に嬉しかった。


ホテルの冷蔵庫には、あっちゃんが用意したオリオンビールが冷えていて、それはもう歩き疲れた私の身にこれでもかと言うほど染みた。最高でしかない。


ほどなくてして、目的の韓国料理のお店に向かう。

あっちゃんは恐らく私が韓国ドラマにハマって居ることも考慮して、お店までセレクトしてくれた。
至れり尽くせりである。

2人でマッコリを飲み、(初めて飲んだ。美味しかった。)チャミスルを空け、センマイやらチヂミを食べる。

なんてことない会話。だけど凄く凄く楽しい。


ここ最近、コロナになってから前ほどは頻繁ではなくなったけれど。でもそれなりに、こっちで出来た友人とご飯や飲みに行く事もあって。もちろんそれはそれで楽しかったんだけど。

私の体調とかメンタルの問題かもしれない。
だけどいつもどこか上の空というか、楽しいけどそれなり、のような気がして。


だからこんなに気楽にラフに、心から楽しいのは久しぶりだと思った。

どうにも楽しすぎて、嬉しくて、ニヤニヤが止まらないのだ。


そうして心がじんわりし始めた頃、21時半から約束しているオンライン飲みの為に一旦ホテルへ戻る。


ipadやらiPhoneを繋いで
メンバー4人でオンライン飲み、開始。


もう、開始から秒で笑ってた。

地元4人のこのグループは、私の青春全部と言っても過言ではない。
始業式、席が前後だった隊長と、一年生の時に仲良くなったぽち。そして幼なじみのあっちゃん。
中3から高校三年間、学校が離れても定期的に遊んで、箸が転げるだけで笑える年頃で。
どんな会話したか、内容まで覚えてる事は少なくなっても笑ってばかりいたことは覚えてる。

何年振りの再会でも、あぁ、最高だなぁと思える。相変わらずのメンバーだった。


それぞれライフステージが変わっても。たまにしか会えなくても。
やっぱり最高だなと思える人。

酔っ払って、何を話したかも3割くらいしか覚えてないけど。それでいい。きっと、それがいいのだ。


夜も更けて、飲み会がお開きになる。

あっちゃんと私は、そこから近くのカラオケへ赴く。

青春時代を共にした友人と行くカラオケは
やはり、選曲が染みる。
酒を飲んで、焼けた喉が恨めしい。

この日は歌ってないけれど
あっちゃんがよく唄うから好きになった曲で
globeのPreciousMemoriesがある。

懐かしくても会えずに
どこにいるかも分からずに
偶然街ですれ違っても
気付かずにお互いの道を歩いてる

globe /PreciousMemoriesより


これは、本当に、そう。
そんな中で今もなお繋がっていられる幼なじみや昔からの友人は。
本当に本当に、有難い存在だなぁと。
そんな友人がいる私って、幸せすぎじゃない?って

カラオケを2時間歌って
ホテルに帰って、懐かしい昔話をしながら
私は毎日、何故あんなに無気力で生きていたんだろうと、この幸せをしみじみと噛み締めた。


幸せなんてものは心持ち次第だと
誰かが言う
そんなもんは分かってる
だけどどうしようもなく虚無感に襲われる夜があるのだ。

愛する旦那がいて、やりがいのある仕事をしていて、帰る家があって。
幸せ?って聞かれたら幸せだと言える。

楽しい事も沢山ある。

それでも何故かなんて明確な理由は分からないのに、朝が来るのが嫌で、眠りたくない夜もあるのだ。

だけどそんな時は思い出そう。

こんなにも大好きな友人がいること。
語弊があると嫌だけど、
そんな最高の友人がいる自分こそ最高じゃん、って
そう思えたこと

それさえ忘れないでいれたら、どんなに朝が来るのが嫌でもゆっくり眠れるような気がする。



ちなみにその後ホテルで4時頃まで昔話や今の悩みを話したりしたけれど
お酒も入ってるし前日楽しみすぎて2時間も寝てないしで
幼なじみより先に爆睡しようとしたら
眠気のピークから、あっちゃんは私をなかなか寝かせてくれなかった。笑

寝るよ!って宣言した後も
ずっと何か笑わせてくる。ブツブツ言いながら照明の調整をしてる。BGMにこだわってる。

愛しくてたまらず、夢の中でも笑ってた。

先に寝ちゃってごめんね。ありがとう、あっちゃん。


また会える日まで頑張ろう。


そんな私の、備忘録。

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