親友…
記憶は3歳くらいの事が1番古い。
意識はまた違って中学入学前から。
その頃から私は私の考えで行動していた気がする。
中学入学から1週間経った頃1つ上の先輩7人から呼び出された。
行ってみたら笑ってしまった。
理由……黒い靴下履いてきたから生意気だと。
きっと大抵の人は大勢の先輩に囲まれたら怖がったりするのだろう。
私は何の恐怖もなく、何言ってんの?先輩たちも履きたいなら履いてきたら?たかが靴下で貴重な放課後に呼び出さないでくれます?と言った。
更に文句言ってきたり手を出そうとする先輩もいたから、殴りたければ殴れば?どーぞどーぞ等と煽ってみたりした。
そうしたらリーダー的存在の先輩が笑って、お前面白い!そう言って仲良くなった。
それがHさん。親友になった。
家が近所という事もあり毎日のように遊び、イタズラしたり。
それは17歳まで続いたが、お互い環境も変わりHさんとはなかなか会わなくなった。
数年後、私が働く雑貨屋にお客さんとしてたまたまHさんがきた。仕事中のため沢山は話せなかったが、近いうちに絶対に遊ぼうと約束をして別れた。
それからすぐ年始になり、あけおめメールをしたが返信はなく、マイペースな人だからと気にして居なかった。
それから数日後、Hさんから着信。
声はHさんではなく、お兄さんだった。
年末頃から入院し、悪化して1ヶ月程で亡くなったと。
泣いた。
後悔した。
遊ぶ約束したままなかなか会えなかった事を悔しく思った。
私は親友を20代で亡くした。
それから会う約束は苦手になった。