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また一つ、"巨星"墜つ
ープロ野球選手/松坂大輔
本来、『"巨星"墜つ』という連載にふさわしかったのは、北海道日本ハムファイターズ投手の斎藤佑樹より、むしろ埼玉西武ライオンズ投手の松坂大輔だったかもしれない。時速150kmを超える速球で、相手バッターをバッサバッサと切り捨てていく姿から「平成の怪物」と呼ばれ、日本球界のエースに一躍名乗りを挙げた。後年、故障に悩まされながら再起を目指したが、残念にもそれは叶わず、19日に日米通算23年の現役生活にピリオドを打った。また一つ、球界を代表した"巨星"が墜ちた。
関連リンク(連載「『"巨星"墜つ』シリーズ」):「"巨星"墜つ(下)ープロ野球選手/斎藤佑樹」「"巨星"墜つ(中)ー作曲家/すぎやまこういち」「"巨星"墜つ(上)ー漫画家/さいとう・たかを」
輝かしい実績
1998年の春・夏の甲子園優勝、21世紀初の沢村栄治賞受賞など、日本球界での栄冠だけでなく、五輪、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、米大リーグでも活躍し、球界の巨星というに申し分ない実績がある。
松坂は7月7日に今季限りで現役を引退すると発表。9月13日に41歳を迎え、10月19日の日ハム戦が最終登板となった。登板前に行われた引退会見で「野球が好きなまま終われてよかった」と振り返った。
RT:「平成の怪物」松坂大輔、ラスト登板。渾身の時速118kmを投げ込む。ファンに多くの喜びを与えた右腕を労いたい。https://t.co/NO4SnoxfG2
— りす=ハードボイルド (@white55fox_tw) October 20, 2021
不思議と、斎藤のときほど、引退を惜しむ気にならない。後年故障がちで、鳴りを潜めた速球を見て、ファンとして、たくさんの実績を残してきた"レジェンド"の美しい引き際だけを求めていたからかも知れない。
引退後の活躍にも期待したい。
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材など基にりす作成)
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