もっと頑張れよ
ーメガカツカレーの話(下)
練馬区役所(東京都練馬区)の職員食堂。食器類の返却口に向かう20代後半から30代前半と思しき男性にすれ違い、どうにも複雑な気分になった。手に持つトレーの上に、3分の2以上が残ったままのメガカツカレーを目にしたからだ。この男性にも箸が進まない理由があったとは思う。ただ、メガ盛りに自ら挑んだからには、もっと頑張れよと言いたい。
関連リンク:「メガカツカレーの話(下)ー一食当たり1783kcal」
食べ切る覚悟
インターネットによると、練馬区役所にある職員食堂の名物メニュー、メガカツカレーはライス600g、ルー540ccを超えるという。別のサイトでは、量が一般のカツカレーの3倍との紹介もある。
トレーとほぼ同じサイズの皿に盛り付けられた様子は、見た目だけでも周囲の目を引く。ツイッターやインスタグラムなど"SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)映え"するのは疑う余地もない。
ただ、SNS映えのためだけに、このメガカツカレーを注文するのはどこか違うと感じる。写真を撮った後、一口二口食べて残りは捨てるというのでは、あまりにマナーやモラルを欠いている。
完食できるかどうかは別にして、食べ切る覚悟がある人がオーダーすべきだ。だから、ほぼ手付かずに残されているこの男性のメガカツカレーを見て、あまり良い気持ちがしなかった。
この人にも食べ切れない理由があったのかもしれない。どうしても口に合わず、それで箸が進まなかった可能性もある。だが、たとえそうだったとしても、同情こそあれ、受け入れる気にはならない。
身の丈に合わせる
練馬区のホームページによると、この食堂は小盛メニューを取り入れるなど、料理の量を個人の要望に合わせて調整できるようにし、食材をムダにしないようにする取り組みを進めているという。
身の丈にあったボリュームを選びたい。個人的な意見。(終わり)
(写真〈上から順に〉:練馬区役所にある職員食堂のメガカツカレー。ガラスケースに入ったサンプルでもその大きさを確認できる=りす撮影、一般のカツカレーの3倍との紹介もある=同)
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