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アイ・キャン・フライ!
ー"アゲハの季節"
31日のBG(バルコニー・ガーディアンズ)リポート(※)によると、わが家のベランダにある鉢植えで確認できたチョウの幼虫は、前日に比べて1匹多い4匹。1−3令の新たな個体を発見。一方、前日、姿を消した体長3cm、推定4令の個体は、われわれ夫婦の懸命な捜索にもかかわらず、依然行方知れず。今後、見つけられる可能性は、残念ながらほぼなさそうだ。生息が確かめられた別の幼虫に、チョウになる期待を託したい。
関連リンク:「『芋活2020』シリーズ」「『芋活2018-19』シリーズ」
心のカオス
午前中、夫婦揃って複数回、行方不明になっていた青虫(※)を探した。幼虫がいるグレープフルーツの苗木。よく茂った枝、葉っぱをかき分け、隅々まで調べたが、どこにも見当たらない。もはや生存は絶望的だろう。
代わりに生まれて間もない黒い幼虫を見つける。1減1増。数の上では同数だが、寂しさがつきまとう。人間の思い入れだけではどうにもならない「自然界の厳しい掟」(奥さん)を見せつけられた気分。
犯人は十中八九、スズメ(※)だろう。朝、スズメのさえずりを聞いて目覚めると、これまではとても心地良かった。ただ、これからは当面、同時に逆の感情も湧くだろう。心にカオスが生まれそうだ。
期待のルーキー
最も成長が早かった幼虫は残念なことになったが、"ベランダ幼虫団"に期待のルーキーがいる。体長2cm、推定3令の個体だ。近く鳥のフンに似た黒っぽい"服"を脱ぎ、葉っぱと同じ緑の姿になりそうだ。
この幼虫はリスク管理への意識が強い。反り返った葉っぱの裏側を"棲み家"にし、時に天敵から身を隠し、時に風雨を凌ぐ。危険が過ぎると、そこから這い出て、近くの若い葉っぱをモシャモシャ食べる。
わが家のベランダから大空に羽ばたく最有力候補だ。その時がやって来て、まさに空に飛び立たんとするその瞬間、願わくば、叫んでもらいたい言葉がある。最近、あまりテレビで見かけない俳優の窪塚洋介張りに:
「アイ・キャン・フライ!」
(写真〈上から順に〉:"ベランダ幼虫団"の中でも最もリスク管理に長けた個体。チョウに成長する最有力候補。葉っぱの裏側で体を折り曲げて風雨や外敵を凌ぐ=りす、在りし日の青虫=奥さん、危険が過ぎると、"棲み家"から出て周辺の若い葉っぱを食べる。食欲旺盛=りす)
「芋活2020」シリーズ:
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