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もっと説得力ある情報を

ーりすの独り言

過去に"歯ぎしり"対策としてマウスピースを歯科医師・衛生士に勧められ、言われるがままに作った奥さんと母親。ともに、あっという間に使わなくなったそうだ。不安を掻き立てられて購入したが、"自分ごと"として差し迫った危機感がなければ、ほとんどの人がそうなるだろう。先日、行きつけの歯医者で、マウスピース購入を強く促された。ただ、歯ぎしりしている自覚がない上、その確証もなく、見立てを疑うばかりだ。歯科医師らには専門家として、気持ち良く治療を委ねられる説得力ある情報を提供してもらいたい。

関連リンク(「予防歯科とマウスピース」シリーズ):「予防歯科とマウスピースーりすの独り言(1月23日付)」「一億総歯ぎしり社会ーりすの独り言(1月24日付)

納得診療

行きつけの歯医者。通いだした数年前からの写真データが幾つかあるはずだ。それを示した上で比較し、歯ぎしりによる歯のダメージだと分かるように説明してもらえれば、善は急げということになる。

ただ、個人的に歯医者でもらえた情報は「奥歯の噛み締めが強くなっているようだ」「歯ぎしりによる影響かもしれない」「前の方の歯に負担がかかり、歯にヒビが入る恐れなどがある」の3点のみ。

少なくとも、奥歯の噛み締めが強くなっているのはどこで分かるか、いつから強くなっているかは、歯医者に保存されているレントゲン写真など個人データを比べて示せるはずだ。それをしないのはどうにも納得できない。

「インフォームド・コンセント(納得診療)」が雑に扱われているようで気に入らない。マウスピースにかかる費用が、飲み会一回分をご馳走する程度だから、お安いものでしょうという風にはならない。

リスク管理

治療が必要になる前に歯へのダメージを防ぐ「予防歯科」は、言わば、リスク管理だ。治療したから良くなりましたという明確なゴールは見えず、何も起きずに良かったねという曖昧な結果しか得られない。

だからこそ、このまま行けば、今後こうなりますといったリスクについて、患者個人のデータを分析した上で詳細に提示してもらう必要がある。一般論で不安を煽り立てるような勧め方は意味がなく不要だ。

歯医者からすれば、さぞかし厄介な患者だという自覚はある。

(写真:マウスピースの必要性について説明する歯科医師=フリー素材を基にりす作成)

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