気になる新サービス

ータクシー定額乗り放題

一定の区域内ならば、タクシーが定額で乗り放題になるかもしれない。国内大手通信社の伝えによると、国土交通省がこうしたサービスを解禁する方向で調整に入ったようだ。足の筋力が衰えて疲れやすい高齢者にとっては朗報だ。早ければ、次の国会に関連法案が提出されるらしい。審議がスムーズに進み、早く成立するよう期待したい。両親や義母の耳にも入れておこう。

気になる前提

この夏、大腿骨を折った義母は、杖なしで歩けるようになったものの、まだリハビリが十分ではない。このところ、母親もヒザの具合が気になりだし、今後、タクシーを利用する回数が増えるかもしれない。頻繁に使うと、どうしても費用がかさむ。年金暮らしであれば大きな負担だ。そんなとき、きっとタクシーの定額乗り放題は役に立つ。

鉄道やバスといった公共交通の便が良くない地域が、前提に置かれているところが気になる。東京都内はどうなるか。確かに、ほかの地域に比べて公共交通は整備されているものの、駅やバス停までそこそこ距離があったり、駅やバス停からそこそこ距離があったりと、中途半端なところも少なくない。タクシーがあればどれほど便利なことか。

いつかは高齢者

その辺りも踏まえて審議が進むと良い。昨今、話題になっている高齢者ドライバーの免許返納にもつながるだろう。報道によると、タクシーの定額乗り放題は福島県郡山市に先行事例があるそうだ。ただ、これは観光事業者として提供しているサービス。タクシー事業者が実施すると運賃の制度上、どうしても高額になるらしい。

皆、いつかは高齢者になる。そのことをよく考えてもらいたい。

（写真：『りすの独り言』トップ画像＝フリー素材などを基にりす作成）