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感謝に戸惑い
ー父の背を見つめて
右目を手術する父親に付き添い、父当人と母親からえらく感謝され、申し訳ない気分だ。相次ぐ入院や、長引く療養生活ですっかり足が弱った父。その上、しばらく手術によって視野が狭まるのだから付き添って当然のところだが、そこで「助かった、ありがとう」と深々とお辞儀されると、心がどこかソワソワする。そんなことないよ、当然のことだよと答えるのも違和感があるし、いえいえ、どういたしましてというのも違う。むしろ、普段から両親をサポートできていない事実をあらためて思い知らされるばかりだ。
もっと応援したい。真新しい杖をついて懸命に歩く父の背中を見て思う。
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)
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