道路工事の誘導員から見た世界
大学一年の時、友人からアルバイトをしないかと誘われて、道路工事の誘導員をやった事があります。
冬の金沢の誘導員だったので、寒さ対策でかなり暖かい下着を重ねて着て、暖かいつなぎを着て、着ぶくれのような感じだったかなと思います。
もちろんバイトをするのも、誘導員も初めての経験でしたが、先輩の警備員からいろいろと教えてもらいながらやっていました。
最初はなかなかなれず、おっかなびっくりでしたが、幸い車の免許は持っていたので、どのように誘導すれば良いかは何となくわかっていた様な気がします。
最初は誘導灯の動かし方が良く分からず、誘導灯をちょこちょこと動かしていたのですが、車の運転手さんが窓から顔を出して、「それじゃダメ、よく分からない」と注意してくれた事もありました。
そんな感じで、徐々に誘導灯の振り方も徐々にマスターしていきました。
ある時、マフラーを改造した改造車に乗った走りやと思われる若者の車が通りかかった時、こちらから「止まれ」と指示を出したところ、ピタッと止まったのを見て、「おお!!」と思った事がありました。
私の誘導灯で、彼らの車を止められたという事が、彼らをコントロールしているという気持ちになり、ちょっとだけ優越感を味わえた瞬間でした。
信号無視しして走っていく気合いの入った彼らも、私の誘導灯の指示通りに動かせると思ったとき、”これは楽しいぞ”と思ったものでした。
なにか、ちょっとだけ自分が凄い存在に思えた瞬間でした。(全くそんな事はないのですけどね)
人を動かす事が、面白いなと感じた瞬間でした。
しかし、この誘導灯の動き一つで、事故が起きてしまう事もあります。
ですが、この誘導員の指示が誤っていて事故が起きたたとしても、車の運転手の責任は必ずあるので運転する方は十分注意する必要があります。
そうはいっても、誘導ミスで事故が起きてしまってはいやなので、本当に注意して誘導は行っていました。
幸い、金沢の冬の道路は車がほとんど通らないので、眠気との闘いとなるのがほとんどなのですが。(^^)
しかし、立ちっぱなしで徹夜で仕事するのは、体力的にもきつかった事から、徐々に行くのが嫌になり、結局無断で休む事になり、お給料はもらわずに辞めてしまいました。
今となっては、先方に失礼な事をしたなと反省しています。
やなり、辞めるにあたり、きちんと挨拶に行く必要があったなと。
若い頃は、こんな事もありました。
いろいろと反省する事もありますが、めげずに前に向かって進んでいこうとおもいます。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。\(^o^)/