Whiskey&Co. "A Bigger Bang" 爆誕前夜譚 ~全三夜~ 第二夜:「Whiskey In The Jar」
「ウイスキーってどうやってつくるんだろう」
文字通り「思いつき」ですからね。
特につくり方なんてあたりはさっぱり。
学生時代からバーテンしてたりな時代ありましたが
つくるつくらんなんてのは考えたこともなかったわけです
ただバーボンが好きだったのは事実
ビールよりカクテルよりウイスキー
スコッチよりカナディアンよりバーボン
てのも味がどうこうよりは完全にスタイル先行
なので「Whisky」じゃなくて
「Whiskey」なのが大事なんですわ
アイリッシュの連中が
自分たちのウイスキーのレシピを
スコティッシュに渡してなるものか、
ということで自分たちのレシピ本に
鍵かけてたのがきっかけとか
そんなアイリッシュの移民がケンタッキーには多く
バーボンも「key」の綴りの
「Whiskey」てスペルを使うものが多いとか
所説ありますがそんな
Bourbon Whiskeyのスタイルにハマりこんだのも
若かりし頃の原体験がきっかけでした。
第一幕:Nuovo Cinema Paradiso
中高一貫私立男子校
ていう道に入ったのがきっかけだったのか
世代の問題なのか分りませんが
とーにかく娯楽遊びというと映画を観る!
ていう中高時代だったんですね。
映画館にも行くし、レンタルビデオもよく借りました。
プラトーン、フルメタルジャケット、
ハンバーガーヒルみたいなベト戦もんが
まーよくやってた時代。
7月4日に生まれてとかもそーでなんか
戦争映画てなるとやたら映画館に足運んでましたし
ギャングもんも多かったなー
アンタッチャブルなんてなんべんみたか。
たしか当時映画館追い出されなかったんだよなー
残って何回も観てた気が
「わめいているのはおまえじゃないか!」
とか字幕ばっかり一生懸命覚えたり。
「ソ連」て響きにも弱かったですね
東ヨーロッパが次々瓦解していって
チャウシェスク処刑とか
ふつーにテレビ映ってたもんな
レッドオクトーバーを追えとかなんか
まだまだ触れられない
知らない世界があるって感覚を
映画がキュッと縮めてくれてる気がしてたんですかね
一本観終わると大人にしてもらえた感覚っつーか。
これぞ男子校の成せる業なんでしょうけど。w
そんなこんなでよし今週末は
リーサルウェポン2炎の約束が封切りかと
意気込んで仲間と地元京成千葉の映画館に
朝一番に乗り込んだ日のこと
時間間違えておいおいやってないぞと。
どうするこれ何みんべかと。
そんな流れで出会っちゃったのが
「ブラック・レイン」
リドリー・スコットの当時最新作にして
松田優作先輩の遺作となる一本だったわけです
もーーーーヤラレタヤラレタ
完全にカブレましたね。
優作パイセンのセリフはたぶん全部言える。
今でも。
正直ストーリーはグダグダ。
小僧なりにそれなりに映画観てる自負はあったので
この頃でもなんだよこの話て思ったのは
よく覚えてますが
そんなことどーでもいいくらい
優作氏の演じる佐藤がカッコよすぎて。
存在感ありすぎて。
帰宅後速攻レンタルビデオ屋直行ですよ。
ワーッとさらった中の1本が処刑遊戯
呑んでましたねーバーボン
Old Crow
くー
はいこうしてバーボンカコイイ
バーボン呑みたい
呑むならバーボン
そんな男の子の一丁上がり
なんでバーボンなのて聞かれたら
これ以上でも以下でもない
それが私ShowHeyにとっての
バーボンなわけであります
第二幕:Young And Foolish
てな衝動のみで行きついたバーボン
改めての衝動に従い想起されて
ここに至ったわけですから
「ウイスキーってどうやってつくるんだろう」
の次に来たのは
「まず行ってみよう」
とにかく行ってみようと。
行ってみて現場見て得られるものが
これまでの仕事でもテンコ盛りでしたので
やっぱり行ってみるところからスタートだなと
「ウイスキー 蒸溜所 全国 日本」
でググって出会ったのが
LIQULさんのこのページ
やーちょっと前の話なのに懐かしい
まずこのページをコピペして
スプレッドシートに貼ったのがスタートでした
サイト見てメールして電話して
サイト見てメールして電話して
コロナてこともあってちょっと今は…
みたいなことも多い中
バーボンテイスト作りたいんで教えてもらいたく!
みたいな怪しさとアホさ満点なことでも
言い続けてると見学させてもらった上に
懇切丁寧にウイスキーづくりの細かなポイントや
本気でやるならこういうこと気を付けないと、
とか
ここ抑えとかないと大変だよ、
といった経営的な観点でのレクチャーも
たくさん頂けてほんと思い返しても感謝感謝
ここに記載の半分以上の蒸溜所に
お邪魔させてもらいました
ここまで動いた頃には
もうすっかり腹決まってましたね
「つくるぞバーボン🔥」
大きく気づけたことが2点。この2点が文字通り、
今でもモチベーションの源泉です
①未経験の若い子たちと一緒につくれる
勝手なイメージでベテランで
知識豊富な職人さんばかりでつくるもの、
みたいなイメージを持ってましたが
現場は驚くほど若者が多く、
聞けば未経験で
「この仕事したくて遠くから引っ越してきた」
とか
「直接Webサイトから働けないか
問い合わせてここにきた」
とか
「19歳のスタッフが
こんど20歳になるんで、
次の蒸溜のテイスティングは
彼にやらせようと思ってるんですよ」
とか
もちろんマネジメントやディレクションに
スキルフルな人財が必要なのは間違いないんですが、
若い人財がこんなに活躍できる場なんだ、
という気づきは個人的には非常に大きかったです。
長年地方創生のNPOの理事もやってるんですが、
他のエリアから仕事きっかけで主体的な
移住促進できてるってすごいことだなと。
お酒づくりの持つパワーを強烈に感じたわけです。
②「ウイスキーつくるんです」
て言うとみんなワクワクしてくれる
何せ少しでも情報欲しいし
手がかり欲しかったので、
蒸溜所巡り始めると同時に会う人会う人に
「ウイスキーつくろうと思ってまして」
「ウイスキーつくるんですよ」
と言いまくってたわけですが
何せその反応がみんなビビッド
「何それオモシレー!」
「うそまじカッコイー!」
「えどゆことどーやってつくるの!?」
「楽しそー!」
みたいな。
とにかくみんなワクワクしてくれるんですよ。
こんな人いるから紹介するよ、とか
こんな話あるから繋げようか、とか
はてはこんな場所あるから見に来てよ、とか
ウチの地元でやってよ案内するよ、とか
なんか「ウイスキーつくる」
てワードにはすごいエネルギーがあるなと
そんで色んな土地の色んな人が
一緒にやりたがってくれる、
なんかやたらと人と人との距離を
縮める力があるなと
この2つでもうやる。
やれる。やりきる。となってましたね。
「つくるぞバーボン🔥」
~つづく~
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