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法学部法律学科に通う女の子が選んだ「地域を舞台に奮闘する仕事」の話。

石の上にも三年。という言葉があるからなのか。

大学生の時に見上げていた先輩たちの「とにかく3年頑張ろう」「3年耐えてみよう」というツイートを眺めながら、「その3年後にはどんな景色があるのだろうか」と不思議な気持ちのまま進み始めた3年前。

2018年3月に大学を卒業し、今の会社に入社した。公務員、銀行、不動産会社、大学院へ進む選択を取る友人たち。名前を "聞いたことがない" 会社に入るというだけで、ゼミの進路発表の時には注目を浴びた。

働き始めてからも「なんの仕事をしているの?」「それってどんなことするの?」と、質問をもらう中で、私自身が今の仕事を理解するのに必死すぎて、自分の言葉では伝えられないもどかしさを抱えていた。そしてとにかく必死に走った3年間は、あっという間すぎた。

だから、今日はこの場を借りて、一度立ち止まり、この3年間向き合ってきた「私の仕事」の棚卸し。でも、仕事内容は幅広いし、それだけをここに書き連ねるのはなんだか味気ないし、事例は会社のHPにたくさん載せているので、今日は私の今一番のトキメキをここに記したい。

前略、法学部法律学科に通いながらも、周りとは全く異なる進路選択をした高山奈々の仕事に興味を持ってくれていた同級生のアナタへ

すでにご存知の方もいるかもしれないが、私は社会人として3年走ったところで、一度おやすみをもらった。猪突猛進が取り柄の私は、自分が確信を持ったゴールに向かっていくことが好きだ。でも、その反対に一瞬でもそのゴールが自分の中でブレたら動けなくなる。

3年間、言語化はできていないが、確かに存在している確信的なゴールに向かって走っていた。(まだ若いだろうと盛大なツッコミをいただきたいところだが)今以上に若いというか、青臭かった私にとっては、言語化されずとも自分が信じられるゴールさえあれば、走れた。

3年目が終わったタイミングでおやすみをもらったのは、ほぼ直感。改めて私はどうしたいのか? 何を大切にしていのか? 考えた方がいいと、私が私に伝えているような気がしていた。

ありがたいことに、1ヶ月ほどのおやすみをもらい、私が気づいた私の仕事の魅力。それは多分、ジブンゴトとして物事に向き合う人たちと関わりが持てること。

まだ抽象度が高いので、もう少し具体化するためにピッタリであろう事例?を。私たちは日頃、地域で現地ツアーをやる時に必ず、参加者と共有している3つの「心構え」がある。

<参加にあたっての心構え>
①積極的に感じてみよう
②トラブルは最高のスパイス
③最高を、みんなで、つくる

これは何においても言えることだが、どれだけ最善の準備をしていても、ツアー当日に何が起こるかはわからない。過去実施したツアーでも、道端で出会った文旦農家さんから畑にお招きいただき、おしゃべりを楽しんで、最後は抱えきれない文旦をいただいたり、綺麗な川だとお散歩していたら参加者の一人が足を滑らせて、川にはまったり。本当にいろんなことがあった。笑

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だからこそ、現地の風を積極的に感じながら、時には予定していなかったトラブルもあるかもしれないけれど、それも醍醐味として楽しもう。みんなで一緒に最高な場をつくろう。そんなことをメッセージングしている。

そして、メッセージの通り、一緒に楽しみながら地域に主体的に関わってくれるメンバーが本当に多い。はじめましての方でも、それは同じ。

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1年目の頃は、事前に心構えを伝えているからだと思っていたのだが(もちろんその効果もあると思うが)、こういった直接的な前置きをしないイベントや、LOCAL LETTERでの情報発信にすら積極的にコメントをくれる方々がいる。

「WHERE(LOCAL LETTER)のコミュニティは質がいい」とよくいろんな方に言っていただくのだが、これは多分「主体的な人が多い」という意味だろう。

サービスの提供者と受給者という関係性ではなく、一緒に地域をつくる仲間として、対等な関係性を持つ仲間だからこそ、安心安全の場が担保されたり、気持ちの良いコミュニケーションが取れるのだと感じている。

ただただ目の前を必死に走りすぎて、外から俯瞰して会社やコミュニティを見たことがなかった私にとって、これは思いもよらぬ発見と喜びだった。

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そして1ヶ月のおやすみを経て、私の心に残ったウォンツは、「あーーーー。大好きな人たちともっと関わりたい! 皆さんがもっと自由に、好きに関わり合える関わりしろをつくりたい!」。今はこのウォンツに向かって、真っしぐら中。

ふと、これで同級生たちに少しでも私の仕事が伝えられたのだろうか? との疑問を残しつつ、きっと私のトキメキは伝わったんじゃないかと自己満足して今日はおしまい。

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2021年7月からは、関わりしろを増やす新たなプロジェクトをはじめます。いつかこのプロジェクトを通じて、同級生たちと再会できたら嬉しいな。

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