雨の日を待ち望むひともいる。
今週の天気予報ががらりと雨模様になり、いよいよあの季節がきたかと早く過ぎ去って欲しい気持ちになったぽぽです。そうです、関東もいよいよ梅雨入りです。
きっと、梅雨か〜と気持ちが少し下がる人が多いんじゃないでしょうか。僕ももれなくその一人です。太陽が好きすぎる僕としては雨よりも曇りよりも太陽の日差しを浴びたくなります。
ああ〜早く梅雨明けして太陽ガンガンのなか、みんなで暑い〜とTシャツをパタパタさせながらビールを飲みたいなぁと思っていたとき。ふと思い出したある一言で、雨もいいもんだなと気分があがりました。
それは日本一のキャンプ場と呼ばれるスイートグラスさんが運営するタキビバに訪れたときのこと。
訪れたのは新緑がはじまる季節の4月。
うちのチームメンバーやスタッフなど8名くらいで行き、タキビバさんには普段からお世話になっているため代表を務める福嶋さんにご挨拶。
余談になるが福嶋さんはスイートグラスをはじめとして、タキビバに加え養蜜や林業など地域循環を目指して事業を多角化している。僕みたいな30代の話も積極的に聞いてくださる人格者で尊敬と刺激をいつも受けている。
福嶋さんについては対談記事があるので知りたい方は読んでみてね。
そんな敬愛する福嶋さんやタキビバのスタッフの方々があたたかくお出迎えしてくれて、僕はどうしても福嶋さんから一言をもらいたくてリクエスト。
みんなついたばかりで、新しい空間や空気感に気持ちがちょっと揺らいでいたかのように思うなか福嶋さんが一言目に発した言葉にみんなが意識を持ってかれた。
今日はあいにくの雨ですが、この雨を喜ぶひともいるんです。
そう、今日という日を楽しみにしていたけれど天気はあいにくの小雨模様だったのだ。みんな前向きで明るい人達の集まりだったから、気分をあげて切り替えつつあった。
そこにきて福島さんからの一言にすっぱりと気持ちが切り替わった瞬間だった。厳密には人ではないんですがと続ける福嶋さん。同じ生き物の植物たちにとっては新緑を迎えるためにこの雨を待ち望んでいたんです。
しびれるほどの言葉に、なんて狭い視野で雨のことをみていたんだろう。濡れることや外に出るときの面倒くささなんて一気に吹っ飛び、植物たちが喜んでいる姿をみて穏やかな気持ちになった。
雨が降るたびにきっと僕は喜んでいるひとたちを思い出す。
次の日は朝から快晴で浅間山がくっきりと見えていた。きっと植物たちも喜んでいるだろう。