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Human-centered Work Environment(人間中心の仕事環境)を作ることの大切さ

あなたの会社の「企業カルチャー」は、創業者やシニアリーダーたちが長年かけて築き上げてきたものです。

それは、すべての社員が「わかった」と思うまで、マネジメントチームからゆっくりと浸透させられていきます。そしてある日突然にそれに納得し、全員が同じラインに立つのです。

企業カルチャーがある日いきなりできるなんて、笑いたくなるのも無理はありません。有名企業のカルチャーについての話を読んだことがある人は誰でも思うように、それには神話的なところが多々あります。GoogleやNetflixのような大企業も、チームを結びつけるために、慎重にバリューや信念を磨き上げてきたのです。

もしあなたが今リモートチームを管理していて、強固な企業カルチャーを求めているなら、そうした大企業の教訓がどれほどあなたの会社に活かせるのか、疑問に思うかもしれません。リチームの全員が同じ場所にいると、カルチャーが当たり前に思えてきてしまいます。仕事のやり方を覚えてマネージャーや同僚との付き合いも快適になってきた新入社員は、自然と企業カルチャーになじめたように思い込みます。

しかし実際には、企業カルチャーは自動的に浸透していくものではありません。リモートマネージャーが離れたところから企業のカルチャーを創り維持していくには、どうすればよいのでしょうか。

すべてのはじまりは「信頼」を築くことからです。信頼を築くために意図的な努力を継続することが、強い企業文化をつくることにつながります。さて、これはリモートチームにどのように適用されるのでしょうか。

透明性を保つ

有名企業Zapierがコアバリューとして掲げるもののひとつが「透明性(トランスペアレンシー)」です。Co-founder & CEOのWade Foster氏は、「透明性はすべての企業にとって必要だが、リモートワーク環境ではさらに重要になる」と述べています。

チームが同じ場所にいないと、予期せぬトラブルが起こる可能性が高く、その原因は「情報共有の不足」とよく結びつけられます。しかし、日頃のチーム内コミュニケーションのやりかたを変えれば、「open-door-policy(オープンドアポリシー)」の良いところだけを取り入れることができます。

Foster氏は、Slackのプライベートチャンネルは使わず、パブリックチャンネルを使用するなどして、できるだけすべてのコミュニケーションを見えるようにしておくことを提案しています。

もちろん、個人間でやりとりすべき内容もあります。しかし、メールやDM、その他のプライベートなメッセージを使うことについてはもう少し慎重になることで、透明性と信頼を高めることができます。

説明責任をはっきりさせる

リモートワークに慣れていないと「見たものしか信じない」というマネージャーもいます。自分の目で見られないリモートワーカーたちを「本当に働いているのだろうか……」と疑ってしまうのです。その疑いをさらに一歩進め、新しく創られたリモートチームもお互いに同じ疑いを持っているかもしれないと想像してみましょう。

このような状況のリモートチームでは、チーム全体に「説明責任」を根付かせることが重要です。在宅勤務だろうが、コワーキングスペースなど別の場所で仕事をしていようが、「席についている」という状態だけで同僚のパフォーマンスを評価することはできません。

効果測定のできるゴールを設定し、期待値の説明をクリアにすることで、どこで仕事をしているかに関係なく、「仕事を完了させる」という事実に基づいて信頼を築くことができます。

さらに重要なのは、これを継続的なプロセスにすることです。すでに期待値を設定しているのなら、それを守ることと一人ひとりの貢献が全体にどのように影響しているかをチームで共有しましょう。それぞれの仕事が他のメンバーの仕事にどのように繋がるかを知ることで、自分の仕事の必要性がわかり、エンゲージメントを高めることにもなります。

親しみを創出する

リモートチームは、そうでない会社と同じような社会的交流の機会はありません。Wherebyには、仕事外の興味関心や活動をシェアするために集まる休憩室はおろか、ウォーターサーバーすらないのです。

それでも、チームメイトと個人的な繫がりを築くことは重要です。Wherebyでは少なくとも年に一度は、楽しみながら繋がりを築くために、チームで旅行にいくようにしています。

Buffer社では、意図的にお互いを知り、信頼を築くためのアプローチが行われています。Bufferはチーム全体に毎週ニュースレターを送っています。そこには、チームメンバー一人ひとりをよく知れるような楽しい情報が含まれていて、時には、お互いのことをどれだけ分かっているかのクイズを出すこともあります。 

「相手を知るための時間」をつくる方法はたくさんあります。チーム内会議のなかに、少しパーソナルタイムを入れてみるだけでいいのです。チャットアプリに、従業員の趣味や個人的関心について話すためのチャンネルを作ってみてもいいでしょう。バーチャルハッピーアワーやコーヒーブレイクも、みんなで息抜きをして絆を強くするのには適した方法です。

皆さんはどのように強い企業文化をつくっていますか?ぜひコメントやTwitterで教えてください!

原文:Creating a human-centered work environment

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