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Wherebyが誕生するまで。リブランディングストーリー

こんにちは、オンライン会議サービスWherebyです。

「Wherebyって、appear.inが新しくなったサービスだったんだ!」

という声を未だに頂いております。Wherebyは2019年8月に旧来のappear.in(アピアイン)から名称を変更し、12月には新しいビジュアルやブランド・アイデンティティを発表してリスタートした経緯があります。

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Whereby(旧appear.in)は、ノルウェーのシステム会社Videonor ASを親会社に、25名ほどの小さなフルリモートチームで運営されています。昨年、この規模のスタートアップとしては珍しい大胆なリブランディングに踏み切ったのには理由がありました。

今回は、ロゴやビジュアルに込められた意味、背景のストーリーをお届けします。

2013年、apper.in から始まったオンライン会議サービス

Wherebyの前身となるappear.inは、2013年にノルウェーで誕生しました。

きっかけは、ノルウェーの大手通信会社Telenorのサマーインターン。そこで開発したサービスがヒットし、運営元を変えながら改善を重ねてきました。

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創業期のappear.in。ブラウザ完結であることは当初から変わりません

当初はノルウェーのオスロを拠点にしていましたが、やがてチームメンバーの何人かが、ライフステージの変化により引っ越すことになりました。ずっと共に歩んできた大切な仲間を失いたくなかったので、私たちは距離を超えてもなんとか一緒に働けるよう、いろいろな方法を試すようになりました。

しかしすぐに、リモートワークによる様々な課題に直面しました。逆に言えば、この経験がユーザーの気持ちを理解することにつながっています。自分たちのプロダクトで何を解決すべきなのかが明確になったのです。

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現在Wherebyのチームは、25名ほどが10箇所に分散していますが、大都市に住んでいる人もいれば、家族と一緒に小さな村に住んでいる人もいます。もし彼らが引っ越す必要があれば、仕事も一緒に移動します。チームメンバーと私たちのユーザーにとって、仕事と場所を切り離せるようになることは、人生を変えられるほどのパワーがあります。

住みたい家に住み、自然の近くで過ごし、通勤時間は少なくなり、子どもたちは毎日おじいちゃんおばあちゃんの顔を見て育つことができます。私たちのチームは、フレキシブルワークの恩恵を存分に受けていて、この働き方を未来のスタンダードにしていきたいと思うようになりました。

未来型ワークライフスタイルへの変化

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私たちは、「人々がベストな仕事をできるのは、彼らが幸せで意義のある人生を送れているときだ」と信じています。

押すだけで生産的になれるボタンなどなく、内から湧き出る創作意欲やモチベーションだけが、クリエイティビティを高めてくれる鍵なのです。何が自分を創造的にしてくれるかは、自分が一番よく知っているはず。フレキシブルに働けるようになると、時間も場所も自分でコントロールし、ベストな仕事をするための環境を追求することができます。

アメリカの調査によると、米国内の63%の企業がリモートワーカーを雇っていることが示されています。また、アメリカ合衆国労働省労働統計局のデータによると、全労働者の29%が自宅で働け、25%(3600万人)がときどき自宅で働き、57%が始業・終業時間を自分で決められるフレキシブルワークを実現しています。アメリカでは、最も伸びている通勤手段は、もはや「通勤しない」ことなのです。

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2010年〜2018年の通勤スタイルの変遷──アメリカの通勤者が普段使っている交通手段の変化
Source: https://www.washingtonpost.com/business/2019/09/28/fastest-growing-commute-is-no-commute-all/

フレキシブルワークを実現できると、人間の欲求はもっと叶えられるようになり、社会が抜本的によいものになっていきます。働く親であれば、パートナーと交代で子どもの面倒を見ながら仕事をすることもできるし、災害などでオフィスに行くことが難しい場合でも、いつもと変わらず企業活動を続けられます。

仕事と場所を切り離すことは、地理的なサステナビリティも実現します。テクノロジーに人間の仕事が取って代わられても、小さなローカルコミュニティをきちんと持続させることができるからです。

アメリカ合衆国国勢調査局は、「リモートワークは、アウトドアレクリエーションの機会が豊富な人口密度の低い州にとって、一般的な働き方になるだろう」と述べています。ノルウェーのような自然の多い地域にとっても、これは嬉しいこと。自然のある地域に住み、リモートワークで仕事をする人は増えていくでしょう。


ビジョン:Freedom to work from anywhere.

Wherebyチームが目指すものはappear.in時代から変わりませんが、リブランディングに際して改めてビジョンを定めました。

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Freedom to work from anywhere.
どこからでも働ける自由を。

私たちは、個人同士のリレーションシップを通じて、ヒューマニティ=人間らしさを仕事に取り戻していくことこそが知識経済のコアになると考えています。

現実世界でやっている「一緒に働く」と同じことを、ビデオ越しに体験してほしいのです。自分の生活がある場所にずっといられ、必要なときにはいつでもシームレスに繋がれるように。

その人にとって、人生が豊かになる場所というのは必ずあります。そこで暮らしと仕事を両立する選択肢が持てる“自由”をもたらすことが、目指しているビジョンです。Wherebyとして新しいブランドを築くにあたり、これはずっとコアにありました。

ネーミング:自分たちで意味をもたせていけるシンプルな名称に

ネーミングは、カリフォルニア州バークレーにあるネーミングエージェンシーA Hundred Monkeysに協力を仰ぎました。

1990年からビジネスにおけるネーミングを専門にし、会社名の決め方について書籍まで出版しているエージェンシーです。彼らと一緒に、私たちのミッションを体現する名前を導き出すべく、チャレンジングなプロセスを経てきました。

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Whereby(ウェアバイ)は「何かを成し遂げるための手段や方法」という意味で、ユーザーの共働を手助けするという私たちのゴールにとてもよくなじみます。場所を表す“Where”と、近さや手段を表す“By”という2つの単語のコンビネーションで、グローバルにも通用するシンプルで短いものです。

wherebyという英単語の本来の意味からは、フォーマルで学術的な印象を抱くかもしれません。しかし私たちは、この言葉のユニーク性に賭け、独自の意味をもたせていくことに決めました。

デザイン:創造力や好奇心を掻き立てるファンタジーの世界

ブランドアイデンティティは、私たちと同じくオスロに拠点を置くデザインエージェンシーHeydaysにお願いしました。

Wherebyはミーティングツールでありながら、ストレスなく楽しく働けるような要素も散りばめたいと考えていました。求めていたのは、ミーティングにはしっかり集中しつつ、新しい働き方やサステナビリティも感じられるようなデザイン。

こうした要素をすべて、デザインと色使いに反映しました。新生Wherebyは、穏やかな心地よさを与えつつも、創造力や好奇心を掻き立てるようにデザインされています。

山のなかでチームビルディングを行うこともあるようなノルウェーの企業らしく、「自然」のエレメンツも豊富に取り入れました。新しいプロファイルを創るにあたり、ファンタジーの世界、おとぎ話、童話、空想・夢想、詩的なイメージへと転換しています。

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インスピレーション段階で作ったイメージボード

フォント:古き良き紙の本からインスピレーションを得た書体

書体のインスピレーションは、古き良き紙の本からインスピレーションを得ています。

紙の本はかつて、人々が時空を超えて知識をシェアし会話するための限られた手段でした。テクノロジーは進化するけれど、人間らしいコミュニケーションへの欲求は、逆に今までのどの時代よりも高まっているかもしれません。

メインフォントはRoslindaleをカスタムしたもので、フォントデザイナーのDavid Jonathan Rossがデザインしました。

Davidは私たちのビジョンを体現するかのように、マサチューセッツ西部のヒルズにパートナーと2匹の犬と暮らし、自分のビジネスを展開しています。過去にはThe Wall Street Journalのフォントデザインを手掛け、毎月新しいフォントが手に入るサブスクリプション型のフォントクラブも展開しています。Davidは私たちのためにOpenType機能付きのカスタムバージョンを用意してくれ、“Whereby”と文字を打つと、自動でテキストがロゴに置き換わるようになっています。

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イラストレーション:冒険心のままに、人間味のあるコラボレーションを

イラストレーションは、フランス人のイラストレーターデュオIcinoriが手掛けました。彼らはエキシビションやワークショップで世界中を飛び回り、数々のクライアント(Le Monde, New York Times, Wired, Forbesなど)とコラボレートしています。

私たちは、昨今のSaaSカンパニーのデフォルトとなりつつある「フラット&シンプル」とは違うスタイルが欲しかったのです。Icinoriの持つユニークで芸術的かつ、シュールレアリスムやドリーミングの遊び心を含んだスタイルは、私たちの思想にぴったりでした。

好奇心の赴くままに未来への冒険を切り開いていってもらえるような、創造的なイラストレーションが欲しい!こうした要望を伝え、彼らと一緒に創り上げたのが、この世界観です。

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キャラクターたちが、周りの環境や建造物などで冒険を楽しむように共働しています。穏やかさやヒューマニティを感じられるよう、色合いは自然からインスパイアされたものになっています。

最後に

このイラストが表しているように、私たちは2019年を通して、旅をするように動き続けてきました。

ネーミングの変更、ドメインとブランドアイデンティティの刷新、数え切れないほどのシステム改善。そして、新しいビジネスプランをローンチしました。

チームが物理的に集まることなく、何千マイルもの距離を超えたコラボレーションでこのリブランディングを実現できたことは、私たちにとって誇りでもあります。

Wherebyを使って、あなたが輝ける場所でワクワクしながら働き続けることを応援できるよう、「仕事の未来」を共に形作っていきたいと思っています。

原文 Introducing a new look for Whereby | Medium


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パソコンのブラウザ、スマホのアプリで使えます。アプリならどこからでも手軽に使用できるので、まだお持ちでない方はぜひダウンロードしてみてください。

iOS
https://apps.apple.com/jp/app/whereby-video-meetings/id878583078

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=appear.in.app&hl=ja

ユーザーの皆さまからの声を聞き、日々開発に取り組んでいますので、これからの機能改善にもご期待ください!

▼Wherebyに関するお問合せ(英語対応の場合があります)
japan@whereby.com
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https://whereby.com

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