[未完成]アイマスで学ぶコード理論① 度数
第1回目は、音と音の間隔を表す『度数』に
ついて解説します。
全然よゆーです!の方は 4.アイマス曲で見る度数 まで
飛ばしてください。ここは若干タメになるはず。
(230807コメント:体力なくて書ききれませんでした。面白い部分だと思うので必ず書きます。しばしお待ちを・・・)
1. コード理論とは何か?
中身を説明する前に、1つ断っておきます。
コード理論を理解しているからと言って、
楽器がうまくなるわけでもないし、
作曲やアレンジができるようになるわけでも、
楽譜が書けるようになるわけでもないです。
コードとは、英語で和音のことを指します。
つまり、2つ以上の音を組み合わせて同時に鳴らした時の音の集合体を指します。
コード理論とはオススメの和音の組み合わせ方や、
和音と和音のつなげ方(いわゆる、コード進行)について
オススメの事例を集めたカタログのようなものです。
ファッションスナップと同じで、事例集なので
何かルールを示しているわけではありません。
あくまで”オススメ”なので、遵守しなくてよいのです。
2.コード理論を理解したほうがいい人
取扱説明書があると、不安が和らぐ人は勉強するのをおすすめします。
家電やスマホは説明書見なくても、これまでの経験から何となく使い方が分かる方もいらっしゃると思います。
コードも同じで、これまで聞いた音楽から何となくできるやって人は勉強しなくてOKです。
3.度数とは何か?
では、さっそくコード理論を教えていきます!!最初はカノン進行から~…
とかやると全然理解できません。無理筋。
そんなんで理解できるのは一ノ瀬さんくらいです。
もっと初めから振り返ります。
例えば人間には身長があります。背の高さを表していますね。
例えば、馬場このみさんの身長は143cmです。いいですね・・・。
たいして、百瀬莉緒さんの身長は168cmです。これもまた、よい・・・。
そして二人の身長差は、25cmです。非常に良い・・・。
また、音には高さがあります(音高、ピッチ)。
藤居朋さんと井村雪菜さんの声を比べると、どちらの声が高いか聞き分けられると思います。
そしてもちろん、音の高さにも差がありますね。
この音の高さの差が音程と呼ばれるものであり、
身長でいうcm差、つまり単位にあたるものが度数というものです。
度数は、さっきの例で言えば身長差と同じなので、
もとの音に対して、どのくらい高さが違うかを表しています。
CとCのように、同じ音の時は1度、
CとDのように、一つ違う時は2度、
CとEのように、二つ違う時は3度…と表していきます。
これは理屈でなく、覚えるものです。
度数という単位で、高低差を定義づけてしまったので
従うしかありません。
むしろ度数で考えるべきは、2度の和音を聞いた時の自分の感想です。
他の度数でも同様、自分の感想をしっかり持つことが重要です。
例えば僕は2度の和音が好きでなく、
セッションでピアノを弾いても2度の和音を使いません。でも、ビルエヴァンスはめちゃくちゃ使います。
こういった好みを言語化する、すなわち、
目に見えない音の情報に、目で読める文字情報を追加し
整理できるようになるのが理論の恩恵の1つです。
4.アイマス曲で見る度数
今後の解説に備えて、ひとまず度数という概念を導入しました。
この度数は、コード理論で使うために説明したのですが、
度数単体でも曲の理解を深めるヒントになります。
それは、メロディーの進行に対する度数です。
度数は、音と音同士の高さの違いなので、
和音でなくても考え方を適用できます。
以下に譜例を示しますが、和音で聞いたときの度数と、メロディで聞いた時の度数、実際の曲で使われているときの度数で聞こえ方が少しずつ違うのが音楽の面白いところかなと思います。
1度音程が印象的な曲
(瑠璃色金魚と花菖蒲)
頭サビの最後、歌詞の『届かないの』が、一度のメロディです。
1度のメロディ=音が動かない=情報量が少ないので、
力強い付点のメロディリズムや語感に着目しやすくなってます。
曲の展開や歌い方からも力強さを感じる良い演出ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YZ_A99vSmPw
あまりにも可愛すぎる…なんなん…
8度音程が印象的な曲
(Silent Joker)
サビのフレーズ先頭で頻出します。
8度音程も同様、力強さをアピールするのに使われやすい音程です。
歌詞の内容と照らし合わせると、時系列を表す言葉や、内容に展開がある
部分に8度跳躍のメロディが使われているので、印象に残っている人も
多いんじゃないでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=p3z5dWS-Crc
5度音程が印象的な曲
(Pride star、DRIVE A LIVE)
譜面を見る前に山下次郎を見てください。最高じゃないですか??
次郎ちゃんってよく手を差し伸べるポーズを取ってるんですよね。
やっぱりいい先生だったんだろうな、次の道に進むのに相当勇気がいっただろうなって感じてしまって、こう、酒が進みますよね(グビーーー
さて、譜例を示します。
周年曲なだけあってコードやメロディもシンプルです。
5度の音程もこれまで同様、跳躍したことは強調されるも
それ以外の情報量が少ない音程です。
この曲の良いところは、サビのド頭に五度で跳躍し、
次のコード(E△)の9度に着地することで、IVadd9の綺麗な響きを目立たせるところです(習っていないことを突然連発する早口オタク)。
この響きの清らかさが山下次郎サウンドと言っても過言でないでしょう。
以下,未完成部分です。
4度音程が印象的な曲
(Starry Night)
3度音程が印象的な曲
(Tulip)
6度音程が印象的な曲
(M@STER PIECE、ムンナイ、spread the wing)
2度音程が印象的な曲
(ラブリ、オヤマトペ♪)
7度音程が印象的な曲
(Fascinate)
頂きそうなご指摘
長短の区別がないやん
→すみません、簡単の省きました。省き過ぎました。
ひとまず度数の概念と応用例を見せることにフォーカスしたかったです。単純度数でなく、詳細度数は次回以降やります。
コードのルートに対する度数音程と違うの?
→違います。でも、そっちで考えるほうが主流です。
楽だし情報量が多いからだと思います。
メロディの跳躍や進行については、クラシック系の
和声の本を見ると詳細な記述があります。
今回の引例では、同じコード内での跳躍など
コードの影響が薄そうなものをチョイスしています。
本当は、同じ9度に着地するでも、
①3rd→9thの7度上行
②5th→9thの4度下降/5度上行
③7th→9thの6度下降か
みたいな比較があればよかったんですけど、
現状は実力不足で無理でした。
更新履歴
20230807…未完成版をwebで公開
20230810…連載決定、Silent Joker, 瑠璃色金魚、PRIDE STARの譜例追加
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