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その7:鶏口牛後(けいこうぎゅうご)の精神をもって進んでいく
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)とは
「強い勢力のあるものに属するよりも、たとえ小さい集団のリーダーになったほうがよい」
という意味の四字熟語である。
牛のような強い勢力の後ろにいるよりも、鶏のような小さい集団の先頭(口)にいた方がよいという意味である。
これは私が転職をする際に常に意識していたことである。
初めて障害者手帳を使って就職した企業は、東証一部上場企業で、誰もが知る企業だったが、これはすでに就職活動を離職してから半年以上続けていたため、オファーが出たところに就職しようと割り切っていたからである。
その後、外資系企業に転職したが、その企業はNYSEではなく、ナスダックに上場している「新進気鋭」の企業だった。
NYSEにはウォールマート、ゼネラルエレクトリックといった米国の老舗の大企業が数多く上場している。
対してナスダックには、アップル、アマゾンといった比較的新しい企業が数多く上場しており、私が転職した企業のように、まだ日本ではそんなに知られていない企業も数多く上場していた。
実は同時期にNYSEに上場している上場企業の選考も進んでおり、最終面接の日程調整という段階だったが、まだナスダックに上場しているニューエコノミーの企業に転職した。
ナスダック上場企業に転職した結果、350万円から600万円に年収を上げることができた。
その企業が「自分たちはネームバリューがないから、高額な年収でオファーを出して人財を獲得する」というスタンスをとっていたからだ。
またフローやルールが未整備で、比較的自由に仕事ができ、
キャリアや経験がなくても手を上げればやらせてもらえる風土だった。
そのため未経験ながらもアシスタント的な仕事ばかりではなく、業務の上流課程から参加することができ、キャリアも大幅に進化させることができた。
私は次の転職で正規雇用になれたが、その理由のひとつは上記外資系企業で、キャリアを形成することができたからだろう。
人間だれしも安定志向を持っているし、なかなかリスクテイキングにはなれないものである。
ただし遅れを取り戻したかったり、挽回したいような場合、どうしても安定を目指す方法を選択しては左記目的が達成できない。
そのようなときに必要な戦略が鶏口牛後の戦略である。
「牛後」の時に比べ、「鶏口」の時は濃密な時間を過ごすことができ、同じ期間を過ごしていても、成長や進歩が「鶏口」の時の方が多い。
だから鶏口牛後の戦略を選択すると、遅れを取り戻し、挽回できるのである。