フィールドワーク(の準備)の楽しさ
昨晩、森鷗外の下宿先を巡るというFWの下準備をした。
実際に行く予定の各所をGoogle Mapsで確認し、移動にかかる時間や所在地、行く順番などをシュミレーションする、遊びに近い作業。
これが物凄く楽しかった。
書籍やブログなどを参考にあらかたの情報は得ていたが、上述した作業を通すと新たな発見も。
検索欄に住所を入れても、見覚えのない建物が表示されることがあった。
調べていくと、参考資料に跡地として紹介されていた店もまた、潰れて建て替えられていたことが分かる。
マップは住所を入れただけで目当ての景色を映し出してくれるわけでもないので、迷子のようにぐるぐる見渡し、当てもなく徘徊してようやく見つけるといった、実際の旅のような体験もマップでできた。
今まで都度必要に応じて調べ、何気なく利用していた駅などを改めて地図上で確認すると、以前行った観光地と駅名が結びついて、朧げな記憶の解像度が急に増したような。
ベルリンの地理感覚が少しだけ身に付いたのが嬉しい。
また鷗外の下宿先への行き方を調べていると、自分が歩いた記憶のある場所が次から次へと出てきて、知らないうちに鷗外とすれ違っていたような不思議な感じを覚える。
自分がこの3週間で訪った観光地、利用した駅、そして鷗外の生活圏が狭い地域で重なっていたことに、かなり驚いた。
そして今日、準備した通りに鷗外の下宿先を巡っていった。詳しいことは書ききれないが、やはり実地に赴かなければ分からないことは沢山あるのだなと思った。
準備通りにいったことも、想定外のこともあった。
鷗外がどのようにベルリンでの日々を過ごしたか、鷗外もこの景色を見ていたのかなど、様々に想像しながら歩くのは非常に楽しかった。
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