6月30日、曇り。 夜中激しい風雨に晒されていた名古屋の路上はもう殆ど乾いていた。平日でも十分混んでいる構内を、重いスーツケースを引き摺りながら新幹線に乗車。 名古屋-小田原間はトンネルであまり景色が見えなかったが、時々顔を覗かせる山に沿った住宅地や靄のかかった海は、旅情を感じるには充分の景色だった。 11時過ぎに品川に到着。うんざりするような蒸し暑さ。 車窓から見える大井町、大森は、どこも工事していた。東京はいつでも工事しているけど、そんなにして最終的にどうなり
ベルリンからフランクフルトを経由して、14時間程かけて羽田空港へ。フランクフルトの免税店でジンの試飲をしたり、機内で「アイリッシュマン」を観たりと、充実した時間を過ごした。 空港に着く少し前、「左手に富士山が見えます」という機内アナウンスを聞いたドイツの観光客たちは、みな必死に窓の方へ首を伸ばしていた。自分がゲストからホストに変わったような気がした。 搭乗橋は蒸し風呂状態で、ベルリンと東京、20度近い気温差を一気に体感する形に。冬から夏へと架けられた橋を渡っているよ
ドイツで使っているSIMの期限が切れた為、 夕方から携帯が使えなくなる。 インターネットから離れると人は家から出ようとするらしく、玄関で友人2人と立て続けに鉢合わせた。 買い物から帰ってきたタイミングで、大雨が降りはじめる。急な雨にももう慣れた。 夜は残ったパスタを消費すべく、3人分のボロネーゼを食べた。こちらに来てからは、昼と夜は殆どパスタを食べていた。 Netflixでダウンロードしておいた「Twilight of the Yakuza」を観終え、後回しにして
現代のデザインに多大な影響を及ぼしているドイツの美術学校、bauhaus。ベルリンにはbauhausのアーカイブを展示している施設があるが、現在改装中で閉館していたので、臨時のショップに行った。 展示は少なかったが商品の数はかなり多く、何を買おうか迷いながら1時間ほど見た後、鞄と本、ポストカードなどを購入。 店を出てS-bahnでDDR博物館に行く。 東西分裂時の東ベルリンに関する展示品が数多くあったが、中でも惹かれたのは、音楽を聴く為教会に集まる若者たちの写真
ここ数日は冷え込み、雨が降ることが多かった。家に帰って、昨日買っておいたビールを飲む。 ドイツでは、ペットボトルや瓶を返却するとお金が戻ってくるので、瓶ビール一本1€もしないくらいで買うことができる。日本でも最近、セブンイレブンなどで導入されているが、ドイツでは機械がなくても店員に手渡せば現金を貰えるので、街中やゴミ箱に捨てられたペットボトルを拾い集めるホームレスをよく見かける。いい仕組みだと思う。
もはや行きつけとなったレストランでの最後の昼食。 きしめんのような平たい麺、タリアテッレにサーモンがのったパスタ。そして黒ビール。 黒ビール大好き。きしめんも美味しい。 食後にスイーツを食べようとメニューを見ていると、heißes Eisという文字に目が止まる。 熱いアイス。バニラ、チョコ、イチゴの3種類でワンセットと書いてある。 意味が分からないので頼んでみると、溶けたアイスにホイップが乗った皿が差し出された。 恐る恐る食べる。温かいブルーベリーが入って
「君は料理を美味しく食べられるように、いつでも皿の内側を磨いていたい人なんだ。 料理を美味しく見せる為に、皿の形や柄に見栄を張る彼女とは根本的に違う。 でも、どちらかだけで充分なんて話でもないと思うよ。 いくら素晴らしい料理だって、端が欠けてて見窄らしい柄の皿で出されたら、美味しく感じないじゃないか。 偏らないように気を配る必要があるんだ。人間なんて、殆どを目に見えるもので判断してしまう生き物なんだから。」
自分の街をドイツ語で紹介する授業。エルへーニョの発表で出てきたタコスについて、メキシコ人が急に笑いだし異常に盛り上がるが、聞き取れるのはタコスとケバブの2つだけなので、なにが面白いのか全く分からない。 そこから堰を切ったように、メキシコ版秘密のケンミンショーが始まった。 マチャミ役のエヴェリンはドイツ人なので、全然場を回せていない。みのもんたはいなかった。 後で聞いたところ、エルヘーニョが小ぶりなタコスを「ミニタコス」と表現したのが、他のメキシコ人たちは許せなかっ
昨晩、森鷗外の下宿先を巡るというFWの下準備をした。 実際に行く予定の各所をGoogle Mapsで確認し、移動にかかる時間や所在地、行く順番などをシュミレーションする、遊びに近い作業。 これが物凄く楽しかった。 書籍やブログなどを参考にあらかたの情報は得ていたが、上述した作業を通すと新たな発見も。 検索欄に住所を入れても、見覚えのない建物が表示されることがあった。 調べていくと、参考資料に跡地として紹介されていた店もまた、潰れて建て替えられていたことが分かる
以前にも一度行った、ベルリン最大規模の本屋、Dussman-Hausに2度目の来店。 前には見つけられなかった川上未映子のHEAVENや、三島由紀夫の金閣寺などを見つけることが出来た。どれも15€前後するので買う気にはならなかったが。 NIVEAの直営店でお土産を購める。ドイツ生まれの企業だとは知らなかった。 15分くらい歩いて、ベルリンの観光スポットの中でも特に有名なCheckpoint Charlieへ。 立ち止まって写真を撮る観光客がそこらじゅう
Flohmarkt(蚤の市)は、土日のドイツでは至るところで開かれている。最初に行ったのは、ベルリン最大規模のMauer Park。 昼間に最寄りのWolliner Str.に着くと、老若男女、楽しそうに公園に向かって歩いている。 ここには古着、食べ物、レコード、古道具、調度品、額入りの絵、色々売っている。 日本のレギュラー古着の店と同じようなラインナップが殆どだったが、ミリタリー専門の店には良さそうな物もあった。 次に向かったMitteは、Musemsins
サンスーシ宮殿やポツダム宣言などで有名な、Potsdamで開かれているビールフェス。 隣接するBerlinから1時間程かけて最寄りの駅に着けば、早くもうっすら音楽が聞こえてくる。 街の中心部にある噴水まで行くと、映画「ガッジョ・ディーロ」で聴いたような、ロマの音楽を楽しそうに奏でている人達がいた。 晩ご飯はポテトと骨付きステーキ。BBQソースがかかっていたのでマックのナゲットと同じ味だった。 どのビールを飲もうかと歩いていたところ、17の男2人組に声をかけられ
ドイツ1のクラブであるBerghain、そしてその近くの少し変わった作りのKaterBlauに行った。 まず最寄りのSpandauからBerlin Hbfに出る。Hbfは無数にエスカレーターがある。長いエスカレーターの前に乗っていたカップルの彼氏が、彼女の尻をずっと揉みしだいていた。 そこからOst bahnhofまで行く。駅から適当に歩いていると、反対車線の向こう側にカラフルな壁が見える。有名な観光スポットである、イーストサイドギャラリーに着いていた。
ドイツで過ごせる時間もあと10日を切ったというのに、喉が痛い、声が上ずる、鼻が詰まる。 腰が痛くなるまでベッドの上で寝転がる。熱はないので、そこまで体調が芳しくない訳ではないが、 「食糧がないから、スーパーに行こう」 「身体に良い筈だから、少し散歩しよう」と思っても、全然身体が動かない。まるでやる気が出ん。 日本で培った出不精がドイツでも幅を利かせてきた。もはや病気だと思う。 日本は江戸時代から、西洋の医学を学ぶ際にドイツを参考にしてきた。解体新
ビクトーの地元はトルーカというメキシコの真ん中辺りに位置する田舎だそうで、街並みがきれいだが年寄りばかりで退屈だと言っていた。治安はまあまあ良いらしい。 トルコ料理屋で昼食。ドイツはケバブの看板をとてもよく目にする。移民の関係だろうか。 「ケバブボックス」を頼むと、下半分にポテト、上半分に豚肉が入った大きめの箱。6€。日本よりもコスパが良く、辛めのソースが美味しかった。結局ソースがすべて。 国会議事堂の見学に行く。入る為には空港の保安検査場のようなセキュリティ
メキシコ人のビクトーと音楽や映画、アニメの話をした。 好きな作品について拙い英語で話すと、お互いCGIが使われていないものが好きだということが分かり、オッペンハイマーを早く観たいと言っていた。 帰りしな、駅でRammsteinのTシャツを着た人を沢山見かけた。全員Olympic Studium駅で降車していく。 今日はライブがあるのか、昼からビール呑んで、楽しそうに話している。 いつも乗り換えに降りるZoologischer駅の一つ手前で降りてしまったので、その