帰朝
ベルリンからフランクフルトを経由して、14時間程かけて羽田空港へ。フランクフルトの免税店でジンの試飲をしたり、機内で「アイリッシュマン」を観たりと、充実した時間を過ごした。
空港に着く少し前、「左手に富士山が見えます」という機内アナウンスを聞いたドイツの観光客たちは、みな必死に窓の方へ首を伸ばしていた。自分がゲストからホストに変わったような気がした。
搭乗橋は蒸し風呂状態で、ベルリンと東京、20度近い気温差を一気に体感する形に。冬から夏へと架けられた橋を渡っているようだった。
待合室へと続く通路には、大谷翔平を起用した雪肌精の広告が吊り下げられていた。
バスで横浜まで行き、切望していたラーメンで腹を満たし、新横浜から立ちっぱなしの新幹線で名古屋に到着したのは夕方ごろ。ジメジメしていて蝉が鳴いている、普通の夏の名古屋に帰ってきた。
ゲートタワーの三省堂で本を買い、地下鉄へ。ブランド物のバッグを下げた女子大生は伏見で、金のなさそうな小汚い男子大生は大須観音で、黒っぽい服で統一された2人組は上前津で降りていく。
その次の鶴舞で降車し、深川の通り魔のような格好でライブに出、友人と回転寿司を食べて1日が終わった。忙しない1日だった。
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