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私への禁句は"愛してる"らしい。

「好きどころじゃない。愛してる。」
今朝、悪夢にうなされて起きると隣にいたあなたに言われた。
嬉しいはずなのに色々ぶっ飛ばして別れが真っ先に思い浮かんだ。
(あなたまでいつかどこかに消えてしまわないで)
しか考えられなくて、溢れ出る涙をキスや「御手洗い行ってくるね」で必死に誤魔化した。弱みは見せたくなかった。
電車に乗ったらとうとう我慢出来なくなり壁に向かって声を押し殺して久しぶりに号泣した。

愛して欲しいのに、"愛してる"なんて苦しい言葉はもう聞きたくない。"愛してる"を素直に喜べない人生。"愛してるさようなら"を口に出す度に大切な人の顔が涙で歪む人生。このたった4文字の言葉が、矛盾に満ちた両極端の意味をもって私を苦しめてくる。

あなたが「君と結婚したかった」と言った。私には「愛してるさようなら」にしか聞こえなかった。



何故このタイトルをつけたのか思い出してね
日記 2023/01/21

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