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今の世界の航空輸送の市場について -42-

⏫ 今回訳したのはこの記事!

Uptick for air freight? 'Wishful thinking
– first half looking bleak'


2023/1/24



<本文和訳>

「上半期の見込みは暗そうだ。3月に好転するだろうというのは単なる願望からの考えだったようだ。」あるフレイトフォワーダーが話した。

市場は下降気味だ。TAC Indexはバルチック航空指標(Baltic Airfreight Index) は先週で8%下降し、一年前と比べて34%低くなった。

「中国の旧正月の影響で”空白の市場”があったのに加え、中国でのコロナのピークが過ぎ去ったことで、運送や航空の影響が改善され始めている。しかし利率の上昇や需要下降の影響は依然として感じられる。」TACの編集者Neil Wilsonは話した。

上海発の便は週ごと(WoW)に9.2%落ち、年では -37.9%(YoY)で、香港発の便はそれぞれ-5.6%、-41.9%となった。

「停滞した市場のなかでも臨時便は発生する。しかし、例えばベトナムからヨーロッパやアメリカ西海岸への航空レートがKGあたり2ドルを下回るような状態では、我々は何も運ぶことはできない。」Aeromar(*)のNick Coverdaleは話した。
(*)メキシコにある航空会社。 1987年創業。現在はユナイテッド航空と提携を結んでいる。 マイレージはユナイテッド航空のマイレージプラス、つまりスターアライアンスがそのまま使える。 2015年現在、ATR-42、ATR-72などを計15機所有。

TAC Indexは加えて、主要な向け地行きの便の航空運賃が下落したと話した。フランクフルトは週内で5.8%下落、ヒースロは12%、シカゴは8.6%、中国からヨーロッパは10%下落して4.35ドルになり、中国からメリカへは5.4%落ちて5.60ドルになった。

航空運賃の下降傾向は、案件の多くがスポットレートで行われる市場においてより見られた。インドからアメリカは年で見ると66%以上下落し、ベトナムからアメリカへは80%もの下落が見られた、とWilson氏は加えた。

インドのフォワーダーはLoadstarに対し、インド発の市場はとても弱い。休暇をこれから迎えるにあたって、貨物量はこれから数週間さらに低下するだろうと見られている。

しかしFlexportはその週ごとのアップデートにおいて、特にベトナムについて上昇傾向を示した。東南アジア発の便の需要は低いままに留まっており、休暇前のラッシュが起こっているハノイのみを除いて大いに空きが見られている。

中国北部の需要は旧正月前に好転しており、運賃レートもいくらか上昇している。しかしこれから1月末までの休暇中はレートがかなり下がるだろうとしている。中国南部の需要はすでに消えていてレートも低下している。

Flexportによると、暇にかけて航空便需要が台湾で高まるにあたって貨物の積み込みが減るかもしれないのと、韓国発の太平洋を西から東へ向かう便の市場は回復傾向にあるが、西への市場は低下傾向にある。またアメリカ大陸の市場は変化なく安定状態、とのことである。

ヨーロッパでは航空輸送の需要は弱まっており、レートは通常通りのレベルだとのことである。陸上輸送に関しては、渋滞のプレッシャーもなくうまく機能しているとのことである。


<英単語>

bleak
見込みが暗い

pick up
状況が好転する
ex) things would pick up in March. 3月には状況は好転するだろう。

odd
臨時の(occasional)

quite a bit
かなりの〜

whopping
途方も無い、とてつもない


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