私を構成する5つのマンガ

私は物語が好きだ。

漫画、小説、映画、ゲーム、舞台・・・何でも好きだが、特に漫画は幼い頃から慣れ親しんだものでいちばん身近な媒体かもしれない。

今回のテーマは私を構成する5つのマンガとの事だが、5つに絞るのは厳しいぞと思いつつ、紹介していきたいと思う。


1、「魔人探偵脳噛ネウロ」

人の悪意と知識と創造力で構成される「謎」を食料とする魔人ネウロが、女子高生の弥子を探偵(隠れ蓑)にして起きる事件を解決(謎を食べる)していく漫画である。

作者の松井優征先生の描かれる独特の画風は好みが分かれるところであろうが、私はこの画風が好きだ。

この漫画を選んだ理由は、面白いからだ。

ネウロと弥子の、初めは無理矢理協力関係にさせられていたが、徐々に二人が互いにとって唯一無二の相棒になっていく流れ。

魔界から人間界へ出て来た事で、徐々に弱体化していくネウロと対照的に、様々な事件の犯人や関係者、警察の人々と関わっていく内に成長(進化)していく弥子。

魔人ネウロが人間へ向ける眼差し。成長せよ、進化せよ、と促す姿が描かれ、この漫画が人間賛歌の話である事が伺える。


そんな、いくつもの要素が読んでいて心からわくわくさせられるのである。

この漫画は私にとって苦しいときに思い出し、前を向こうと思わせてくれる、そんな存在だ。


2、「桜蘭高校ホスト部」

裕福な家庭の子ども達が通う桜蘭高校、そこへ特に裕福ではないが通う藤岡ハルヒ。

そんな彼女がとある部に置いてあった花瓶を壊してしまった事から、その部へ入部して花瓶代を弁償するために働く事になる・・・という漫画。

その部活はホスト部。

彼女は中性的な容姿を活かし、男性としてホスト部で活躍していく事になる。

その中でホスト部のメンバーの各々の性格が分かってきたり、彼等と関わる中で恋愛感情が芽生えたりする。

私は普段あまり少女漫画は読まない方だが、これは第1話を立ち読みした時点で「よし買おう」と決断し、即座にレジへ持っていった。

それくらいインパクトが強く、ギャグも面白く、そして描かれる人間関係が深く、面白い漫画なのである。


私にとってこの漫画は、活き活きとした前向きな生き方を思い出させてくれる、またお互いを大事に思い合う恋愛について教えてくれた漫画である。


3、「海街diary」

鎌倉に住む三姉妹と、彼女たちが一人の腹違いの妹を受け入れ、四人で暮らしていく日常を描いた漫画である。

私がこの漫画と出会ったきっかけはこの話が実写映画化され、観に行った事だ。

既に家族がいる人を好きになること。

その結果生まれた子どもとして生きること。

性格の相性が良くない母親との関わり方。

四人が同じ屋根の下で暮らす生活。

それぞれの恋愛模様。

そんな事が描かれる。

映画を観て、印象に残り、その後これが元は漫画だと知り、本屋さんへ捜しに行った。

原作漫画も、姉妹達それぞれの感情や生活が描かれていて、時にショッキングな事と直面しながらも、悩みながらも、それでも生きていく話が好きだと感じた。


私にとってこの漫画は、心が疲れたときに故郷に帰るような気持ちで読み返す、そんな漫画だ。


4、「らんま1/2」

中国の呪いの泉に浸かってしまい、水をかぶれば女になってしまう早乙女らんまと、そんな彼の許嫁となった天童あかねの、ギャグあり切ない話ありバトルあり、そして恋愛あり、の有名な漫画だ。

幼い頃に夢中で読み込み、これを読んで私も漫画家になりたいと思った。

こんな面白いお話を描ける人がこの世の中にいる。その事実が私には希望の光に見えたのである。

私によってこの漫画は、自分が漫画家を目指したいという最初の気持ちを思い出させてくれる存在である。


5、「マギ」

魔法が存在する世界で、冒険に出るアラジンとアリババの物語である。

王とは?マギとは?様々な謎がある中で迫力のあるバトルを繰り広げながら、人間関係も描いて、徐々に国とは?世界とは?といった在り方について読んでいるこちらも考えさせられる問いを出され、その問いに真っ向から対峙する漫画だ。

少年漫画王道ファンタジーど真ん中を突いた、魅力的なキャラクター達が繰り広げる、この物語が好きだ。


私にとってこの漫画は、見えない壁が立ちふさがって越えられない、そんなときに越えてゆく勇気や知恵が、探せば確かにあると信じられるような、そんな存在だ。


ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

#私を構成する5つのマンガ

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橘行人
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