ラッコ抱っこで眠る夜~10㎏を超えた次女を抱っこするたびに思うこと~
こんにちは。寺内温子です。
我が家の次女は現在10か月。
もともと大きめの赤ちゃんではありましたが、早くも10㎏の大台に乗り、身長は80㎝に迫る勢い。
抱っこをするたびに、その大きさ、重さに驚かされます。
離乳食は1日3回よく食べますが、まだまだ母乳を飲む回数も多く、夜間授乳も2回ほどあります。
長女は生後11か月を迎えた日に自然に卒乳しましたが、次女の卒乳はいつになることやら…。
4月に保育園入園&職場復帰することを考えると、逆算して少しずつ授乳回数を減らしていく必要があるのですが、これがなかなか難しい。
なにせ授乳は楽なのです。
(もちろん、自分の血液を母乳に換え、睡眠時間を削りながら行う授乳という行為が楽であるはずはないのですが、抱っこしながらあの手この手であやしたり、真夜中の台所に立って、ミルクを作って冷まして飲ませ、終わったら消毒をし…という作業をしたりすることに比べれば、個人的には楽だと思っています。)
どんなに寝ぼけている夜中でも、ほとんど無意識に上衣をまくり上げさえすれば、あとは赤ちゃんのほうから勝手に吸い付いてきてくれる。
その状態で迎えた朝の数は数えきれません。
乳腺炎や浅吸いによる傷の痛みなどのトラブルが付き物とはいえ、服をまくるだけでピタリと泣き止んでくれ、そのぬくもりで落ち着いてくれる授乳というひとときは、私にとっては魔法のように有難い、しあわせな時間でもありました。
でもこれからは、なんとかそれ以外の方法で、娘を安心感で包み込む必要があります。
思い返せば、長女はほんとうに手のかからない赤ちゃんでした。
生後1か月が経つ頃にはひと晩通しで寝ていて、しかも寝かしつけらしい寝かしつけも、新生児から生後1か月の頃にかけてほんの数回しかした記憶がありません。
第一子だったにもかかわらず、非常におおらかな気持ちで育てることができたのは、長女の性格気質によるところが大きいと思っています。
当たり前のように、長女が寝ている部屋のカーテンをシャーッと開け、窓をガラガラと開け放って掃除機をかけ、来客時にはベビーベッドの隣で大きな声でおしゃべりをしたり笑ったりしていましたが、それで起きてしまうということは一度もありませんでした。
夜は、お風呂上がりに授乳し、ベッドにポンと置いてしまえばあとはいつの間にか自分で入眠しているような赤ちゃんでした。
それに対して次女は、生後9か月になっても夜中に4回ほど泣いて目覚める赤ちゃんで、私はそのたびに授乳していました。
お昼寝に関しても、外出先での抱っこ紐の中や、私が家事をしている最中におんぶ紐の中で入眠することはありますが、在宅時には基本的に授乳で寝かしつけをおこなってきました。
置いておけば自然に寝る、いわゆる「セルフねんね」をすることはほとんどなく、抱っこしてもらえるまで泣き叫ぶので、私は心が引きちぎられるような気持ちになって、すぐに抱っこしに行ってしまうのでした。
そんな私は自然に、長女のときにはほとんどしなかったラッコ抱っこをするようになりました。
まずは私が仰向けに寝て、その胸から腹の上にうつ伏せにした次女をのせ、おなかとおなかをピタリとくっつけながら背中を優しくトントンすると、次女はいつの間にかスースーと寝息を立てて寝ています。
ときには私も力尽きて一緒に寝落ちしてしまうのですが、これがこの上もなくしあわせな時間でした。
このラッコ抱っこの姿勢をとると、ちょうど私の鼻先に次女の頭のてっぺんがくるので、甘くうっとりするような赤ちゃんの匂いを目いっぱいに吸い込むことができるのですが、こんなにしあわせな時間を過ごせるのなら、長女のときにもやればよかったと、いまになって思います。
しかし、いまや次女も10㎏超。
このラッコ抱っこがとにかく重いのです。
夜中に寝ぼけ眼で次女をおなかにのせたときなど、内臓が悲鳴を上げそうなくらい重く感じます。
いつまでこのラッコ抱っこをしてあげられるだろう。
最近は次女を抱っこするたびに毎回考えます。
私の体力が持つかぎり、できればずっとしてあげたい。
でもそう遠くない日に、最後のラッコ抱っこをする日が来てしまいそうです。
今日がラッコ抱っこをする最後の日になったとしても後悔がないように、私は今日も全力で、次女を抱っこしています。