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四国八十八ヶ所巡り「高知編2022.9.9-9.12 その4 〜室戸岬から第24番札所最御崎寺、第25番札所津照寺〜」
2〜3年前から、ライブハウス通いが趣味の1つになった。
20代の独身時代に、仙台のライブハウスに足を運んだ記憶はあるが、趣味というほどでもなかった。
SNSでライブハウスやアーティストの記事を見て、知り合いに頼んでライブハウスの予約をしてもらい、ライブを見たのがハマるきっかけだった。
ライブハウスのアーティストたちは、メディアに出ている、いわゆる「売れている」アーティストだけがすばらしいと思い込んでいた私の小さな世界観を壊してくれた。
有名じゃないけれど、カッコ良くて素敵なアーティストたちの音楽を目の前で感じる楽しみは、しばらくやめられないだろうな。
<2日目 9/10(土) 中編>
坂道を数分登って第24番札所・最御崎寺に着いた。
四国八十八ヶ所巡りをしていると、毎回、不思議に思うことがある。
観光で神社仏閣を回る時とは違う感覚が湧いてくるのだ。
見知らぬ場所なのに、なぜか懐かしさのような温かいものを感じるし、移動中も導かれているような感覚を持ってしまう。
これが、弘法大師様と共に旅をしているという「同行二人」なのか。
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境内には「鐘石」という大きな岩があり、小石で叩くと鐘のような音がするというので、鳴らしてみた。
澄んだきれいな音がとてもよく響いた。その音は冥土まで届くと言われている。
ヘアピンカーブ連続のスカイラインを車に注意しながら下り、スカイライン入口・バス停から奈半利駅行きバスに乗り、10分ほどの室戸・バス停で下車。
ガイドブックによると、第25番札所・津照寺(しんしょうじ)は徒歩5分だし、路地が続く小さな町だし、山道じゃないし、軽い気持ちで進んでいった。
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路地が少々複雑で、お寺の鐘の音が鳴ってなければ迷ってしまうところだった。
完全に油断した。
門をくぐり、結構険しくて長い石段を見上げて思った。
気を緩めちゃあいけない、と。
参拝して石段をおりたところで、本堂や大師堂を撮影しなかったことに気づいた。
あのたいへんな石段を戻ろうか、いやいや無理だ、ときっぱり諦め、バス停まで歩いた。
途中、小雨が降り始め、疲労を感じたので、この日はここで終了。
津照寺の石段がとどめとなったことは言うまでもない。
室戸・バス停からバスに50分弱乗り、奈半利駅前で下車し、土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線で高知に戻った。
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++++++++++ つづく ++++++++++