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【怖い話】とある地方都市の歯科医院

15年近く前の話です

当時勤めていた会社の人事異動で、香川から広島市近隣の市町へ転勤となり、数ヶ月経ち移動先の仕事内容や人間関係にも慣れてきて、身体も張り詰めていた状況から少し落ち着いたタイミングで

「右上の奥歯が痛いッ🤷‍♂️」

と異変を感じ、しばらく我慢をしていたのですが、とうとう我慢が出来なくなり、当時住んでいたアパートの近くにある歯科医院へ飛び込みで入りました🏥

それは真夏の暑い日でした

入って面食らったのが、患者さんが誰もおらず、ぱっと見<80年代の学校の保健室>のような感じで殺風景で薄らほこりがあるような…
古めかしい診察台で、口腔に溜まった水を吸うバキュームみたいな器具もなさそうな…

ご年配の女性の看護師さんとこれまたご年配女医さんが出てきて、一度レントゲンを撮りましょうとのことで、怪しい個室で撮影をして、その後、古めかしい診察台へ連行され、とうとう審判&執行の時がきました💦

先生が大昔のネガフォルムみたいなもの見ながら

「親知らずが虫歯ですね、抜歯しましょう!」

抜歯は仕方ないと思いましたが、器具のどれもが古すぎて、歯科医院でよく聞く「プシュー・プシュー」の慌ただしい音すらない、どういった方法で抜歯するんだろうといった恐怖と緊迫した状況…

まず、お尻に打つような大きい注射器を口の中に入れられ注入😢

そして、車の工具だろというくらいの<大きなペンチ>を口に突っ込まれ、看護師さんは私を押さえつけ、先生は息をぜいぜい吐きながら、身体全体を使って一所懸命引っこ抜いている

約5分位の格闘後、何とか歯は抜けました🔚

その後、お薬を貰い、「また3日後来てください」と言われましたが

二度と行きませんでした

この経験は、<普通の>歯科医院でよく聞く「プシュー・プシュー」の慌ただしい音が癒やし・安らぎの音に気付くよい機会でした

私は20過ぎた大人だったので、まだ良かったのですが、これ小さい子供だったら一生歯医者さんに行かないくらいのトラウマになったでしょうね
(子供が歯医者さん嫌いになる原因は歯科医院の当たり外れも一因かも知れません)

今思えば、真夏の暑い日の昼の出来事だったので、白昼夢だったと思いたい

いや、白昼夢だったんです!(言い聞かせている)

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