【音楽】今こそ(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding?
私は洋楽はそこまで聞かないのですが、「エルビス・コステロ(Elvis Costello)」氏のCDは何枚か持っています
世界では勿論ですが、日本でも比較的有名なイギリスのシンガーソングライターで、昔CX系で放送されていた朝のワイドショー番組「とくだね!」のオープニングテーマ曲で使用された「ヴェロニカ」(Veronica)」や映画ノッティングヒルの恋人の主題歌「She」等が知られています
デビューの1970年代後半から1980年くらいまではパブロック的なニューウェーブな音楽でしたが、1980年代前半に入ると当時のトレンドに合わせた比較的POP且つ、ホーンやバックコーラスを多用したり、1980年代後半はポールマッカートニーとの共作や深みを増して原点のロックに回帰したり、1990年代は弦楽四重奏Brodsky Quartetとの共演、またバート・バカラックと共作してバカラックスタイル的な楽曲を発表したり等、一つのジャンルには収まらず、その時代を読み取り楽曲にその時勢の趣や空気を反映させています
他人のオリジナル楽曲以上に秀逸なカバーを発表するのも特徴で、ノッティングヒルの恋人の主題歌「She」はシャルル・アズナヴールが1974年に発表した楽曲のカバーでありますし、私が大学生時代にこちらもCX系で放送されていたドラマ『空から降る一億の星』の主題歌「Smile」(元はチャーリーチャップリンの楽曲)等が有名で、コステロがオリジナルではないのかというくらい自分の物にしている歌唱です
本日紹介する楽曲「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding?」もカバー楽曲で、1974年にイギリスのパブロックバンドブリンズリー・シュウォーツ(Brinsley Schwarz)が発表した楽曲をコステロが1979年に発表したアルバム「アームド・フォーセス (Armed Forces)」のボーナストラックとしてカバーをしました
アルバムのプロデューサーが、「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding?」を作詞・作曲したニック・ロウ氏であったので、その縁だったのかと思います
「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding?」の題名通り「平和・愛・理解しあうこと、何がおかしい?」
2022年2月ロシアのウクライナ侵攻のニュースが流れたとき、真っ先にこの歌が思い浮かびました
現在、私が住んでいる広島では「G7広島サミット」が開催されています
核軍縮・不拡散、ウクライナ情勢、世界経済、安全保証、食糧問題等が話し合われていると報道があり、建設的な議論がされていることを願うばかりです
ウクライナのゼレンスキー大統領も急遽、G7広島サミットに参加することも決まりました
それぞれの立場・正義があるのも事実ですが、根本の理想は、この歌のように単純明快なんですよね
世界情勢が不安定な中、G7広島サミットが意義が有るものになることを期待します