自分への嘘は虐めである
自分に嘘をつくと、物凄くモヤモヤする。
胸の奥というか、胃の奥の方が落ち着かないし、
目の前のことにも何も集中できない。
何かが訴えてくるけど、何か分からない。
自分の「頭」、「イイ子の私」はいいと思っているけど、
腹の奥底にいる「本当の自分」はいいなんて一つも思っていない。
そわそわして、イライラして、どうにも落ち着かない。
何を嘘ついたんだろう、何が引っかかっているんだろう。
誤魔化していると、眠れないし、呼吸も浅い。
私の場合は、「母の再婚相手」のことだった。
「父親よりマシ」だったから、「いい人」だと思い込んでいた。
自分にとって「いい人」だと思おうとした。
実際は、「母親」という「魔物に憑りつかれた人」だった。
母親の奴隷みたいなものだ。
私のことを何も考えない「母親」の言いなりで、
助けてくれるわけでもない。力になってくれるわけでもない。
たまに、「手を貸してくれる」くらいで、別にいい人でもなんでもない。
20歳で家を飛び出し、母が迎えに来てから、
母の再婚相手が建てた家で同居させてもらったが、
よく考えたら「一人暮らし」をさせてもらえばよかったのだ。
精神的に未熟で、幼稚で、家事もできなかったかもしれないが、
社会的もう成人しているし、結局一人暮らしをする予定だったのだし。
というか、普通は「一人暮らし」をさせるという選択肢が
挙がって当然だったと気付いた。
まんまと騙されて、母親の「愛情」だと勘違いして、
私は大学卒業までの約2年、そこで過ごした。
何も起こらず、何も不都合がなかったが、
それも生まれ育った家が異常で地獄で普通じゃなかったから、だけのこと。
比べたら、「際立って不都合がない」ことが「良い」ように思えただけ。
母のことが好きだったから、母の再婚相手も受け入れないといけないと
思ったし、住ませてもらっているから自分を下げて受け入れないといけない、良く思わないといけないと思い込んでいた。
全く関係ないし、成人女性としては、家を出るべきだったのだ。
自分で家事をする、生活するという力もつくし、
会社員になる前の予行練習になるし、親離れも少しずつできたはず。
「母の再婚相手」だって、でかい連れ子を見る必要性も、
理由も何もないのだ。
だから、やっぱり、「母の都合」で、「母の都合の良いよう」に
実家を飛び出した私を「救った」体にして、また、騙されただけだった。
危うく、また、ほだされるところだった。
モヤモヤに気付けて、本当によかった。
また、嘘をついて、自分を我慢させ、虐め続けるところだった。
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