真理
心理学や哲学を追究していくと、「世界には目に見えない真理があり、それがこの宇宙を動かしていて、それを信じるものは救われる」みたいな世界観になる人が一部いる。一部のコーチやサイコセラピストでそうなる人もちらほら、というか結構見る。
非科学的で根拠もなく再現性もない、なのに盲目的にそれを信じて布教する人は全然好きじゃないのだけど、その世界の真理を、聖書等の盲目的信仰ではなく、現実と向き合った結果の経験と内省から悟って、誰に言うわけでもなく自分の心の中の土壌としながら日々を生きている人は結構好きだったりする。アインシュタインが娘に宛てた手紙(小説上の設定だけど)とか良いよなと思う。
そういう、現実に根ざした自分の中の世界の真理を見つけて心の土壌として生きている人は、少し羨ましかったりもする。根拠がないのに信じるのは抵抗感があって踏み出せないのだけど、信じられれば世界を視る視点がさらに変わるかもしれない。もう少し楽に生きられるのかなと。
昔好きだった歌に「遥か遠く遠い星に満たされた世界はあって、風のような祈りのような未来のような光が降るから」という歌詞があって、ちょっとこの感覚に近い。そんなものがどこかにあればいいなと思う。
自分なりの世界の真理を見つけること、そしてその世界の中で自分がとるスタンスをつくること、これは来年の一つの自分のテーマかもしれない。別に宗教にはまるわけでもなく、何かに救いを求めるわけでもなく。そして自分ではなく、世界の真理。それへの自分なりの解を出す。そうすれば自ずと自分がとるべき道は見えてくるのだと思う。