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傷ついて、傷が塞がった時。その患部は少し歪になる。

僕は過去に3度ほど足を骨折した事がある。しかもその骨折全てが足首に集中している。

おかげで足を少しかばう様に歩くクセがついてしまった。自分ではわからないんだけれど、人からたまに指摘される。

人間の治癒能力は素晴らしいもので、どんな傷もある程度は綺麗になる。過去に起きた交通事故の顔の傷も、僕が言わなければわからない位なのだ。

でもやはり少しだけ傷は残っている。僕は男だからいいけれど、傷が顔にあると少し威圧感が出てしまう。それが初対面の人と関わる際にネックになる。


僕たちは傷を負うことで、長い年月をかけてその傷を癒していく。それが外傷ならばまだしも、心の傷ならば中々治りが遅い。

そしてその傷が深ければ深いほど、トラウマという形で何度も辛い経験を追体験させられる。

そして時にその傷を庇おうとして、行動等に支障が出てしまう。その傷が深ければ深いほど、庇おうとし、隠す事が多くなるのだと僕は思う。


そしてその傷が癒えて、さらに新たな傷が刻まれる。その繰り返しの中で、人はその傷を庇い生きているのだ。


そんな歪だらけになりながら、僕たちは自分を正して、普通に振る舞わなければならない。どんな傷も、どんな過去も、僕たちはそれを乗り越えて生きていく。

人は常に傷だらけ。そして一歩一歩懸命に進んでいる。傷がかさぶたになって、小さな跡が残って。折れた足や腕にはクセがついて。それらが常にイレギュラーになっていくんだ。


そして僕が思うのは、人はその歪な部分に惹かれていくということ。


自分にはない特徴的な傷跡。その傷跡は何故か自分の心を揺さぶったりもする。

凹凸だらけの形同士が、惹かれ合い、カチッとハマっていく。それは導かれるように、繋がっていくのだと思う。

僕は鉄拳さんのこの作品が大好きだ。

イギリスの代表的バンドMuseのMVに鉄拳さんのパラパラ漫画が起用された。大好きなバンドなので、まさかあの鉄拳さんがコラボしたと聞いた時には驚いた。


人生とは残酷である。


でもその残酷をくぐり抜けた後に見えるものは残酷だとは限らない。傷が沢山つこうが、壊れてしまいそうであっても、それがずっと続くわけではない。


僕はこのMVが大好きだ。というか、鉄拳さんの描く漫画はどれも好きだ。


だって人生何が起きるのかわからないから。



そして最後にこの動画は居なくなったうちの猫そっくりで泣ける。懐っこい猫で、いつの間にか何処かへ行ってしまった。思えば、妙に大きな声でよく鳴いていたんだよな。

僕に何かを教えようとしていたのか。彼に聞いたわけではないけれど、きっとあれが最後のメッセージだったのかな?と凄く辛い気持ちになった。

未だにひょっこり帰って来ないかなと変な期待を込めている自分にも少し情けなくなる…。


元気に生きててくれさえすれば…。


それが今の僕の願いである。


なんか話の趣旨が大分ズレてしまった…。


このまま続けられそうもないから、変な所で区切りますw

それではまた🐱😸😹😺😻😼😽😾😿🙀

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