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神かパンピーか!?地獄に現れた変わった親父。(サイコブレイク2珍道記)

201✕年。世界は、親父の炎に包まれた。

海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。

しかし人類は、ただの鬱陶しいゾンビに成り果てていた。

そして、連れ去られた早すぎる反抗期を迎えたリリーを救うべく。伝説の男セバスチャン・カステヤノスは今日も戦うのだった…。


オニールに指示された通り、C4爆弾で装置を爆破させる事に成功したセバスチャン一行。ここで暫しの安息が訪れるかと思いきや、飛ばされた先は怪しい教祖様の領域。

辺りは血にまみれ、どこかの夫婦が以前立ち寄った観光スポットに足を踏み入れる。

「これは…赤ワインか!?」とベタなボケをかまそうとした矢先。通信機に反応が…。


「ここよパパ。早く」


この声はリリー!?ついこないだまで、酷い罵声を浴びせていたのが、今回は随分とデレモードに入っている。リリーよ、もうその年でおじさんを殺す方法を身に着けてしまったのか...。憎きエセとセオの汚い大人達のせいで、リリーも悪い女の階段を上がってしまっていたのだ…。

それでも可愛い娘の声を頼りに進んでいくセブ。血の海をかき分け歩いていくと、ホラゲお決まりのクランクを見つける。

クランクと言ったら連打。どうして作成者はいつもプレイヤーに連打を要求するのだろう。ついこないだ、畑の中を掃除した際に出来た血豆が見事に破れて、血まみれ、脂汗塗れになりながらどうにか開くことに成功する。

そのまま突き進むと、リリーの部屋の扉が不自然に立っていた。中に進むとリリーの大事なお人形さんが…。

拾い上げようとすると、眩い閃光と共にリリーの姿が現れる。

そしてデレからツンに変わり、割合で言えば9:1だろう…。しっかりと手の中で踊らされているセブ。

そして教祖様の声が何処からとも無く聞こえてくる。

最近ガトーショコラ作りに挑戦したが、焼き上がったのはただの真っ黒いライスペーパーの様な無残な姿になった為。イチからクラシルで作り方を確認していたら、いつの間にか会話は終わっていた…。

「どうしてあの時直ぐ来てくれなかったの?」

悲しそうなリリー。僕はそっとクラシルを閉じ、あの時味わった苦い思い出と味を噛み締めながら、また歩みを進めていく。

長い階段が現れ、リリーのツンに震えながら進んで行くと広場に辿り着く。

そしてその先にはリリーが待っていた。怒りに震えるリリーの背後には、エセ以上にペド癖が強そうな教祖が現れ、セブを勧誘しようしてくる。

奴の前に跪くセブ。執拗に上手い言葉をかけてくるペド。怒りに任せてホルスターから抜いた拳銃を向け放つと。


エ、エスメラルダさん!!まさかそんな…。

「なんで撃った、セバスチャンどうして…。」

な、なんでって言われても、そもそもなんで貴方いきなり現れた。

あーでもないこーでもない状況が続き、行き着いた先はなんと炎に包まれる以前の我が家。

「家…。俺は帰って来たのか?」

幸せだった日常を思い出す。仕事漬けだった自分。家族の為にもっと沢山接してあげていれば…。

階段を降り、リビングへ向かうと、そこにはマイラの置き手紙が…。このゲームに登場する女性は誰もが優しく強い。それに比べてマトモな男キャラはセブと前作の部下位だろう。後は基本キチしかいやがらない。そんなゲームだ。

優しい文章に涙するセバスチャン。そして視線を上げた先にマイラが立っていた。

「貴方は間違っていない」その言葉に励まされ、生きる渇望を取り戻していく…。

ノックノックノック。音がする扉に近づくと、聖女のうちの一人、ユキコのセーフハウス。そして無残な死を遂げた、豪快ネキ、エスメラルダさんがソファー寝かせられている。

ちきしょう!!もう許さんぞ!!

エスメラルダさんの形見のマシンガンを背負い、この狂った戦いに終止符を討つ。そう誓ったのだ!!

ここから駆け足。


ペド教祖の本拠地へもぐり込む為、ユキコと共に進む事になる。行先は産業地区にあるユニオンホテル。ようやく産業地区に到着すると、オニールのコスプレした放射器野郎が徘徊。面倒なのでスルー。ゾンビが出るが煩いのでスルー。

ホテルに到着すると、オニールの形見の装置で炎の中を進むというミッションが。まーたそんな無茶な。面倒くせぇけど頑張ることに。炎の中からゾンビ。倒す。また出る倒す。アイテム落とす。拾う。欲張って取る。焼かれる。死ぬを✕3。

ようやく難所を乗り越えたが、ユキコが転ぶ


ユキコーーーーー!!

伸ばした手と手。ユキコは最後の望みをセバスチャンに預けて、炎の中に取り残される。

「またしても仲間を守れなかった…。」

全てはペドのせい。全てはペドのせい。全てはオニールの(!?)若干1名とばっちり食らったが、話を進めるとしよう。


ようやくペドの領域へ辿り着いた。ここからのステージは只管面倒で、ほぼ嫌気と怒りしか印象に残らなかったので、大幅カット!!


終点の玉座の間へ到着し、映画を観ている時の家の父のような座り方をしているペドが出現。


何やねんその顔

面白くもない映画を永遠と見続けている時の父の表情にそっくりなペドが登場し、飲み物を吹き出してしまった。

そしてリリーが何故か登場し、歩み寄ってくる。


面白くもない映画で、急にやましいシーンが始まった時の父の表情に似ているペドが、その一部始終を眺める。

リリーを安心させるセバスチャン。


こいつは後でTSUTAYAで借りてこようと、意気込んでいる時の父の表情に似たペドが興味津々に眺めている。

「パパがもう一度取り戻す」


やましいシーンがクライマックスを迎え、気持ちが最高潮へ達している時の父の表情に似たペドが、羨ましそうに身を乗り出している。

「愛してるよリリー 今までずっと これから先も」

「今度こそ助けるから 約束する」

腕の中で消えていくリリー。


さーてTSUTAYAへ行くかと立ち上がった時の父の姿に似たペドが、知った口を叩き始める。

「しかし貴方には深いトラウマがある」とTSUTAYAに行って借りたは良いものの、夜な夜な視聴しようとした時に、不運にも母に見つかった時の姿に似たペドが長々と話始めるが、

そう言えばソーセージエッグマフィンを自作しようと思っていたが、マフィンの表面にあるつぶつぶは何なのかと、クラシルで調べている間に会話は終わってしまった。


「始まりの場所を思い出しなさい」

「ビーコンを…。」


「ベーコン!?ソーセージエッグマフィンに!?」


周囲が歪み、頭を押さえるセバスチャン。

数々の過去のトラウマが走馬灯の様に思い起こされ、気がつくとそこは「ベーコン…えふんえふんビーコン精神病院」

ここは…。もしや。


肉切りおいたん再登場。

倒す。ノーコン。


金庫さん再登場。

倒す。ノーコン。


おっかねえの再登場。

なんとか倒す。2おつ。


難所を抜け、現実に戻るとあたふたしたペドを追い詰める。そこに奥さん登場。




奥さん刺される。


どーーーん。


ペドが落ち、奥さん無事。セバスチャン、これからは何でも言う事を聞こうと心に誓う。


そしてあれやこれやでチャプター終了。


マイラを追って崩壊したユニオンを進むセブ。

只管ダルい敵と対峙しながら、進む僕。懐かしい三人と連戦で、体力も弾薬もかつかつになりながら「もう無理や」。既に僕の精神も体力もズタボロ状態である…。

時折姿を見せる妻を追いかけていくと、またしても厄介なゾンビの群れ…。どうやら倒さねば先には進めぬらしい。

弾薬節約の為、スニークキルを狙うが、無駄に俊敏なゾンビ。耳だけは良いのか、直ぐに見つかり即修羅場。散々家族に虐げられて修羅場を迎えてきたセブの動きが若干鈍い気がする。

「セバスチャン、泣いているのか?」

気持ちはわかる。だが、この闘いも残すところ後少しだ。踏ん張れセバスチャン…。

やっと妻の背中に追いつきそうになると、またしてもガン無視を決め込んで霧の向こうへ消えていく。その刹那…。


下からニュルッとなんか出て来ました。

大体悪い敵って、下からニュルか、上からドンで。こういうやつは必ずと言っていいほど、武器が電柱。

そんなお決まりの王道をいくボスが出現!!

もう…。もうやめて…。

しかし敵は明らかに敵意を示して襲ってくる!!

「やるしかないのか…。」「ちきしょうー」

どうやら、中央にあるコアが弱点の様だ。各所に弾薬が置いてあり、撃つとドカンするドラム缶が計3つ。なんとか身を隠しながら、弾薬を補充し、弱点を撃ちまくる。

そして横転した車から油が流れており、マインボルトで爆発させることで誘発する事が出来るらしい。

全てのトラップを発動させ、かなりの被ダメを稼ぐ事に成功するが、おっ死ぬどころかピンピンしてやがる…。

そして弾薬が底をついた。


プレイヤー積む。無理ゲー。終わった…。


さぁここから虚無プレイヤー、涙のコンテニュースタート!!弾薬が底をついて、スナイパーを取り忘れる。攻略サイトを覗けば、一定の条件を満たせばマグナムが手に入った事を知る。三馬鹿トリオのせいで、弾薬が節約出来なかった哀れな自分。エスメラルダさんと共闘した際に、ホクホクだった弾薬のストックも今はない。オニールをスニークして、弾薬がプラスになった時の調子に乗っていた自分はもういない…。


虚無、只管虚無ゥゥゥゥゥ!!


もう失敗は許されない。唯一生成できたハンドガンの弾一発。そいつに全ての思いを込めてやるんだ。出来る、セバスチャンならば出来る!!

案の定全ての弾薬が底をついた、たった一発のハンドガンの弾を除いて…。

どうせやられるならば、派手に暴れて散る!!

極限までヤツを引き寄せて、渾身の一撃ィィィ!!


倒した…。なんとかなったぞ!!


いや…。くっそ強いじゃんコイツ。もはやラスボスレベル。

ようやくラスボスを打ち砕き、妻に追いつく。なんとか説得するセバスチャン。だが妻の耳には彼の声は届かなかった。

そして…。


うーーーん


だぁぁぁぁぁぁ!!

地盤が沈下し周囲の建物が飲み込まれていく。なんとかハシゴに掴まるが、あえなく深い穴に落ちていくセバスチャン。


そして目覚めた先は…!?


鬼嫁はセブとリリーの為に明日への夢を託した。その夢を踏み握る悪の胸に、セバスチャンの怒りが爆発!!


次回、サイコブレイク2珍道記 最終章


マイラ、お前…。正気を取り戻せ!!

キッド、怒りの決断

急げセバスチャン、耐えろキッド、そしておっさん死ぬ



きさまには地獄すらも生ぬるい…




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