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凄く素敵な笑顔で笑ったゲオの店員

さっきまで集中して絵を描いていた。時間をかけて頑張っていたけど、向き合えば向き合うほどロクな絵にしかならないからムカついて辞めたw

これ以上やっても無駄だし、精神衛生上良くない。なので昔の出来事を思い出したからいきなり書いちゃうw忘れないうちに。


昔欲しいゲームがあって、何故か微妙に地元が田舎だから近所のゲームショップに売ってない。数件回ってもなくて、こりゃ遠出だなって貴重な休みを使って車で出掛けた。早く買って帰って遊びたいのに、そんな気持ちを我慢して片道一時間以上かけてドライブ。

ようやく店を見つけて、店に入るとすごい顔をして出てくるおじさんとすれ違った。「なんだよクソ!!二度と来ねえわ!!」パチンコで負けたんかな?ってレベルで怒鳴って出ていく。

そんな人もいるよなって言って、お目当のコーナーに行くとなんと奇跡的に最後の一つで、すぐさま手にとってレジに向かうと、滅茶苦茶やる気のなさそうな女性店員で「なるほど、さっきの人はこの子に腹を立ててたんだな」と咄嗟にわかった。

案の定無愛想だし、終始嫌な感じだった。でも当の僕は欲しいゲームがようやく手に入ったし、最後の一つを手にできた喜びのおかげで終始ご機嫌だった。

ゲームの殻だけなので、本品を取りに裏へ回る店員。「これでいいですか」と明らかにトーンが引くけど、何故か僕は嬉しさでテンションが高いので「うんいいですよ!ありがとう」と言ったのだw多分幸せオーラがあふれていたのだろう。相手は少し怪訝そうな顔をしたけど、でも表情が少し柔らかくなったのを感じた。

なんだかんだで会計を済ませて、帰ろうとするとおっちょこちょいな僕は小銭をぶちまけた。ああって言って拾ってると、その子はこっちに出てきて拾ってくれたんだ。

「ごめんね、こんなことまでして貰って」と言うと、さっきの態度とは違う素敵な笑顔で「大丈夫ですよ!」って言って、最後まで拾って渡してくれたんだ。

「なんだこの人、とっても素敵な笑顔を持ってるじゃないか!」って思った。人って決して表面だけじゃないんだなぁ。いろんな事情があって、感情をうまく表現できない人もいるよなって。

僕は店側の人間じゃないから、接客の態度とか言える立場じゃない。それこそ悪い態度になるよりは、いい態度をしていた方が相手は喜んでくれるんだって気が付けばきっと本人自ら変えようって思えるはず。なので、いつかそれに気がついて沢山感謝される側になれればいいなって店を出た。

あの日、僕は小さな事だけど、彼女から学べたものがあったと思う。自分だが気分が良くても、相手も同じだとは限らない。でも自分の方向を変えてやれば、それが違う結果になると言う事なのだ。

幸せは伝染する。僕は過去にもそう言う経験がある。その時は今とは逆で、僕が誰かの幸せに救われたのだ。人生って投げて受け取るまるで感情のキャッチボール。人の内側には幾億通りの思考があって、性格がある。だから人は共感したり、反発したりするのかな?


あの彼女は今でもああ言う表情をしているのだろうか?それともいい気持ちで笑っているだろうか?でもきっと内側は素敵なものを持っているから、きっと後者だろう。


人は見た目の雰囲気だけじゃわからないものね。


だからこそ人間は面白い生き物なのかもしれない…。

深いよなぁ。人間って…。


それではまた(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

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