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今年も残すところあと少し。僕が面白かった小説を一挙紹介するよ!

やっとこの記事を書くことが出来る。何気に楽しみにしていたのと同時に、大変だなって身構えていたw

結構本を紹介するのって大変。あらすじを書いて、自分なりの見解を書いて、感想も書く。僕は読んだらすぐ次の作品を読み始めちゃうので、結構内容を忘れがち。なので改めて読まないといけなかったりするので、中々骨が折れる作業なのです。

それでも本に対する情熱が勝るので、なんとか書き上げられているといった具合なんですよね…。本当に愛が無ければ出来ない作業なんです。

なので今年は沢山本を読んだ中で、その中でも良い意味でも悪い意味でも印象に残った作品を書いていきます。これはもうジャンル問わずなので、少しごちゃ混ぜになっちゃいますが予めご了承下さい。


さて第一号は小川糸さんのライオンのおやつです。


この作品は本当に涙無しには読めませんでしたね。生きるってこんなに大変なんだ。こんなに美しいんだって改めて気がつかせてくれた作品です。

最後まで生きようと強く心に決めた主人公。もし自分が健康だったらきっとこのまま幸せに生きられただろうと、初めは後悔しますが、自分の出来る事を全うして、誰かの為にその美しい姿を残していく。

ずーっと心の中に彼女の強い姿が残って、しばらくぼーっとしてしまう程でしたね。

生きるのが辛くて、救いがなくて、どうしようもなく苦しいって悩んでいる人には絶対に読んで欲しいです。絶対に
読んで後悔する事はありませんから!!こんなに美しい物語は他にはありませんね。

最高の小説でした。


次は森沢明夫さんのエミリの小さな包丁です


こちらも滅茶苦茶感動した作品でした。

心を病んで向かった先は、長い事会って無かった祖父の家。初めはぎこちないけれど、釣りが好きな祖父に連れられて一緒にお魚を釣りに行く。寡黙で不器用だけど愛に溢れている祖父の美味しい料理を食べている内に、主人公も次第に心を打ち解けて、お魚を捌いたりアクティブになっていく。

彼女の健気さがまた凄くいい作品なんです。頑張れーって読みながら応援しちゃいましたwもしかしたら僕、こうやって健気に頑張って生きている人が好きなのかもしれないねw

最後にプレゼントされた包丁を持って、新たな人生を歩んでいく。そのラストはまるで我が子を見る親の様な表情になりましたねw良かったねぇ~!!って。

因みにこの絵も素敵でしょ?僕はおじいちゃんおばあちゃんっ子だったし、もうこの世にいないから羨ましかったなぁエミリが…。

この作品もとてもオススメです!


今度は超名作。綾辻行人さんの十角館の殺人です


まぁ言わずもがなですよね。これこそミステリーの真髄。ラストの大どんでん返しは、また記憶を無くして読みたいほど。

ええええええええって声を出しちゃいましたw登場人物は皆大学の文学サークルのメンバーで、それぞれ有名な海外の作家からニックネームを付けたのもお洒落で◎。

シンプルな密室系殺人でありながら、過去の事件とリンクしていたり、リアルタイムで外の世界が同時進行で動いていたり、目まぐるしい展開がありながら、かといってごちゃごちゃしていない。その塩梅が凄く読みやすくて、世界観にスッと入っていける。

ミステリー初心者の人、本を読み始めた人にはうってつけの作品なんじゃないかな?

これ以上に面白いミステリーは他にないって思わせてくれる作品でしたね!流石名作です!!


お次は怖いの…。貴志祐介さんの黒い家です。



こちらの作品は悪い意味で心に大きなしこりを残しました。決してハッピーエンドで終わらない恐怖。もはやここから始まりなんだよってラスト…。

もう怖い、気持ち悪いの連続です…。

特にラストへ近づくにつれての展開が。今でも思い出すだけで恐怖するほどでしたね…。だがしかし、この物語をフィクションに見れない。日本中でこの様な事件は山程ありそうだし、明日は我が身なんて事もあるだろう。

流石、貴志祐介さんの作品はリアルヒューマンホラーです。幽霊なんて怖くない。怖いのはリアルな人間なのだよと。

でもまた読み返したくなる不思議。

映画ではあの人を大竹しのぶさんが演じたそうで、そりゃもう凄すぎる演技だとか…。

「駄目だってあの人に演じさせたら!!演技が上手過ぎてリアル過ぎちゃうw」

間違っても映画は観ませんw怖いもん…。トラウマです。


お次はこれ。東野圭吾さんの変身です。



ある日頭をピストルで撃たれて、意識不明になった青年が、脳移植をして奇跡の生還を遂げるというお話。

初めは元の性格のままであったけど、時間が経つ事に性格や行動が変化していく。大人しくて控えめだった青年が、どんどん乱暴になっていく様が恐ろしかったですね。

実際これからどんどん医学が発達していけば、脳移植手術は日常的に行われる様になるのだろうか?特権階級の一部の老人の為に、若々しい優れた頭脳を存続させる為に、研究が行われているといった話のフレーズが、結構真意を突いていた。

現在身体は幾らでも若い時のままに維持できるらしいですからね。果たしてそんなものの為にどれだけの犠牲が伴うのだろうか?

東野圭吾さんらしい視点で描かれたこの作品がとても好きですね!!


次はこれ!!辻村深月さんのかがみの孤城です!

これは本当に感動しましたね。感動して震えた位ですw

初めは凄く臆病で、引っ込み思案で、思い込みが激しかった主人公が、かがみの中の世界へ飛び込み、かがみの世界で出会った子供たちと関わっていく中で、強く成長していくという物語。

先ほども言いましたが、健気に一生懸命生きながら、生きている事を大事に生きている姿を見ると、僕は直ぐに感動しちゃうんですよ。彼女が最後に仲間の子を助けた時、実は彼女の中には凄く強いパワーが眠っていた。

その力は誰かのおかげでもあるけれど、最終的には自分の力でその子を助ける事が出来た。決して弱いのでは無かったんだって、僕はその健気に頑張っていた姿に感動しましたね。

やっぱり小説って良いなぁって改めて感じられた作品。

この作品は特に学生の子に読んで貰いたいです。生きるのが辛くて、何の為に生きているのかわからない子に絶対刺さる作品ですね!

辻村深月さんはやはり天才ですね!彼女の作品には間違いなしです。もはや全てオススメに載せたい位w

それぐらい好きな本でした。


次はこれ。青山美智子さんのお探し物は図書室までです!


「お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?」

ふらっと訪れた図書室の奥にはリファレンスコーナーがある。そこに収まるようにせっせと何やら手を動かしている司書さん。

「お探し物は?」と聞かれ、彼女は無造作にあなたにピッタリな本をチョイスしてくれる。

それは絵本だったり、図鑑だったり、様々な本を選んでくれ、最後には羊毛フェルトのオマケをくれる。

その本とフェルトを頼りに、何かを見つけて、羽ばたいていく。そんな夢のような物語。

短編の様にチャプター事に登場人物が分かれて、そしてそれぞれ司書さんから本を借りて救われていく。でもそれは飽くまで自分の力で手に入れた事。自分はキッカケを作っただけだよと。

物事を変えるキッカケは人が作ってくれるかもしれないけど、最後に変えるのは自分自身。その大切さが沢山詰まった作品でした!!読みやすく、読書初心者の人にオススメです。そして自分のやりたい事が見つからなくて悩んでいる人に読んで貰いたいですね!!

心がほっと優しくなれる作品です!!


次はこれ。町田その子さんの52ヘルツのクジラたちです。



誰の耳にも届かない52ヘルツのクジラの声。

その声を自分は聞くことが出来るのだろうか?それは僕自身への問いでした。

何かを抱えながら生きる。多くの苦悩を経験しながらも、その声は他の雑音にかき消されてしまう。僅かに海の中で響く52ヘルツの声は、その助けを求める声は、誰の元へも届かないのだろうか?

ネグレクト、虐待を経験した登場人物たち。そして同じ傷を負いながら、生きようと身体を寄せ合っている。その小さな小さな心の叫びは、同じ経験をしたものにしか聞こえない。

「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聞くよ」

ムシと呼ばれて愛情を注がれなかった少年に、主人公が言った言葉。凄くいい言葉だなって思いました。

皆がとても幸せそうで、問題無さそうで、自分だけが取り残されている様な感覚。孤独に苛まれて、居場所を無くしている人。その苦しみの声は、大きな声にかき消されてしまう。でも、きっとその声をしっかりと聞こえて、返事をしてくれる人もいるってこと。

僕はこの物語を通じて、ああ人は何処かで何らかの形で繋がれる。同じ様に経験した者はきっと痛みを理解してあげられるものなんです!

とても心を動かされた物語でしたね!凄く好きな小説です!



こんな感じでしょうか。なんかもっと沢山読んだんだけど、意外と覚えていない作品もあったり。っていうか記事を書いている時間が無くて、結構やばかったw

早くしないと今年終わっちゃうじゃんって。いやはやもっと落ち着いて記事を書きたかったなぁ…。なんかやっつけ仕事っぽくて嫌だ。

まぁこれからも沢山本を読む予定だし、もっともっと色々な作家さんの本を読んで、沢山知識を得たいなって思いますね。

後もう少しで今年が終わっちゃうけど、それでも時間を見つけて本の世界に飛び込める瞬間は、いつになっても素晴らしいものだ。忙しいとか関係ない。時間がゆーっくりと流れていくような、自分がその世界へ飛び込んでいるような、そんなふわふわとした時が凄く癒されるんだよなぁ。


来年は知らない作家さんの本を読みまくりたい。全く知識がない中で、直感で選ぶ。いいか悪いかは自分の目で判断する。これって結構大事な事かもね!?

僕は唯一小説に関しては偏見がないので、良いと思えば世間の評価なんて意味がないのである。


いいか悪いかは自分で決めるってやつですね!!


2025年もたーくさん本を読んでいくので、これからもよろしくお願い致します!!


それでは皆さんお世話になりました!2025年に会いましょう!!


それではまた📚📚📚📚📚📚📚📚📚📚📚📚


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