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インナーサークルがどれだけヤバかったのか。歴史を語りたい※閲覧注意
最近ブラックメタルの記事ばかり書いて気持ち悪くてすみません。なんていうか僕は一度ハマってしまうとそればかり考えてしまうクセがあるので…。
まぁブラックメタルもずっと聴いてると流石に飽きるので、そしたら話題がころっと変わるかもしれません。
さてさてブラックメタルといえばインナーサークル。
必ずこのワードが耳に入って来ると思います。
そもそもインナーサークルって何?なんか大学のサークルかなんか?って思われるかもしれません。
現に僕たち日本人に悪魔教とか悪魔崇拝とか言われてもピンと来ません。そもそも教会にすら行っていたことがないのに…。
そんな貴方の為にインナーサークルがどれだけ禍々しくて恐ろしい組織だったのかをこれからご説明します!
少しショッキングな内容を載せるので、抵抗がある方は読むのを辞めて下さいね!
取り敢えずインナーサークルの具体的な歴史をざっくりと書いていきます。
1990年初期ノルウェーで活動をするブラックメタルバンド達が関わったサークル。「いかに邪悪な事をするのか?」それを目的として日々悪口を繰り返していました。
いつしかインナーサークル内でカーストが産まれる様になります。邪悪な行動をした人間が優位に立てるというもの。
1991年メイヘムのボーカルだったデッドが自殺。
その自殺現場は痛々しいもので、自分の頭を撃ち抜いて○んでいました。同じメンバーであるユーロニモスは、その自殺現場を写真に収めていたといいます。後にメイヘムのアルバムジャケットにその写真が使われるというキチガイぶり。
後にユーロニモスは小さなレコードストアを開業。
そこでインナーサークルは本格的に始動していきます。
レコードストアにはブラックメタルバンド達が集まり、日々の悪口を口にし競い合っていた。
1992年にインナーサークルも更に過激化
バーズムのメンバーでありメイヘムのボーカリストであったカウント(ヴァーグビーケネス)は何と教会に火を放ちます。一時は逮捕されますが証拠が不十分だと釈放されることとなりますが、インナーサークルの臭いを嗅ぎつけた警察の手によって溜まり場であったレコードストアは閉店。
それを皮切りに更に激化していき
「メインストリームへの犯行」が始まり、ツアーバスをひっくり返すやメンバーの家に放火するなどと手がつけられなくなります。「大きな事件を起こした人間ほど権力を持てる」それがインナーサークルのルールとなり、もはや無法地帯と化していくのです。
1993年になるとブラックメタル界を震撼される大事件が起こります。「ユーロニモスの殺害」。様々な悪口を繰り返し大きな権力を持っていたユーロニモスとカウント。
バーズムのメインリフを考えて来たと扉を開けさせたカウントは、そのままナイフを突きユーロニモスはそのまま亡くなってしまいます。
最初的にはその悪口も次々と明るみになっていき、逮捕者が続出し、最終的には権力者を失ったインナーサークルは解体していくことになりました。
およそ数年に渡るインナーサークルの活動でしたが
ブラックメタル界だけではなく、メタル界を震撼させる程の事件まで発展していった。インナーサークル解体後も音楽を追求したブラックメタルバンド達によってインナーサークルのイメージを拭い去ろうと精力的に活動を続けて行きました。
インナーサークルは今で言うところの半グレ集団みたいなものです、じゃあ何故比較的豊かでのどかなノルウェー内でブラックメタルが流行り、インナーサークルが産まれたのか?という事をお話しします。
一番有名な説としては冬が長い北欧では
日照時間が短い。強烈な寒さもあって、家に籠もってギターを弾くか酒を飲むかという生活が多くなる。
その為鬱憤が溜まり邪悪な音楽を好むようになった説。
それとノルウェーには若い内から社会性を身に着けさせる教育があり、騒がず、不平不満を言わず、しっかりとした生活を行う様に教育されます。何処となく日本人に通ずるものがありますね。
ただそれに反抗するものが現れるのも不思議ではありません。皆と同じ様な教育、ファッション、そしてその怒りの矛先が教会。つまりクリスチャンへまで及んでいくのです。
それがブラックメタル=反キリストという構図になります。悪=激しい音楽。死に化粧を意味するコープスペイントを施し、悪魔的なファッションと行動を取る。
それがすなわち北欧内にある教育や風潮に対するアンチテーゼなのです。
ただ現在ではノルウェーにあるパイレーツ文化こそが本物だと主張するバイキングメタルの登場により、クリスチャンへのヘイトが薄まりつつあると思っています。
その背景を知れば
何故ブラックメタルが産まれたのか?インナーサークルが流行ったのか?が理解できると思います。
世界的にみて幸福な国の上位にランクインする北欧内で、敢えて邪悪な音楽をプレイする。そのアナーキー精神こそがブラックメタルの原動力となったわけですね!
およそ数年という短い活動の中で、多くの犠牲を生んだインナーサークル。インナーサークルが解体後も未だにその悪口が語り継がれている。その黒いイメージが拭い去られることがないまま、ブラックメタルは常にアンダーグラウンドで活動をしていっています。その未知数で常人には理解が出来ない悪の組織。現在もその爪痕は深く残っており、その生々しい血痕が常にブラックメタルの名前にこびりついていくことになりました。
非常に恐ろしい団体でありながら、その詳しい内容が見てきづらい。そのミステリアス差がインナーサークルブラックメタルのヤバさだと僕は思っています。
ステージ上でメイクを施し、私生活では顔がわからない。
その二面性が更に暗黒さを助長させたのでは?と思っています。
まぁ一言でまとめるならば
ガチのガチのガチでヤバい連中がインナーサークルってわけ。そして密かにインナーサークルを崇拝する様な個人組織みたいのがあるらしく。迂闊にインナーサークルを揶揄したら大変な事になったという話を聞いた事があります。
まぁ大本が解体されたとしても、その思想は永遠に残り続けていくでしょうからね。
だから外ではあんまりインナーサークルを揶揄しないようにしましょうね!(日本では全くいないがなw)
それではまた🔥⛪🔥