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山の幸を味わう

登山を始める前は山菜が美味しいとは思わなかった。

山間の観光地で供される山菜そばにトッピングされた山菜の水煮は、加工品の味しかしないと思っていた。しかし、春先に東北の温泉宿の取材に行った時、旬の山菜の天ぷらをいただいて初めて「とれたての山菜は美味しいのだ」と知った。

登山を始め、山深いところに足を踏み入れるようになった。残雪の時期は雪どけ直後の道沿いにフキノトウが出ている。開いていないものをいくつか摘んで、その日にみんなで食べたり、とり過ぎたものは持ち帰って蕗味噌にしたりする。自作の蕗味噌はご飯のお供になるし、日本酒にもビールにも合う。

最近親しくなった山仲間が山菜に詳しく、沢登りに一緒に行くと食べられる草を教えてくれる。ミズ、コゴミ、コシアブラ、山ウド。山の楽しみが一気に広がった。いい感じに育った山菜が群生しているとテンションが上がり、とにかくどんどん摘んでしまう。その場で(山の中で)食べるし、やはりとり過ぎたものは持ち帰って我が家の晩御飯になる。ミズのおひたしや味噌汁、コシアブラご飯。コゴミはめんつゆで和えるだけでも美味しい。

今年は残雪の山に行けなかったし、沢登りも当分行けない。山菜は諦めていたのだが、山ヤの先輩から、白神山地から山菜が取り寄せられることを教えてもらえた。白神山地で働く人たちへの支援にもなるというので、早速取り寄せた。

コシアブラ、わらび、山うど、たらの芽。さらに秋田の名産品がいくつか。わらびはアク抜きをして、半分をおひたしにした。おいしい。この後は何を作ろうか。楽しみでニヤニヤしている。

白神コミュニケーションズ https://www.facebook.com/shirakamicc/

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