アルビ初観戦!vs横浜FC 現地レポート
【ALB Link Vol.88 -2022.7.2 群馬vs新潟-】
text by なっちゃん
今節のこのカードはJリーグ全体で見ても大注目の一戦に間違いありません。首位・アルビレックス新潟、そしてそれをわずか2ポイント差で追う2位・横浜FC。両者共に前節勝利し、勢いあるままぶつかります。試合開始前から好ゲームの予感です。
私事にはなりますが、実はこの日が初のサッカー観戦。初の生アルビ。映像でしか観たことのなかった景色が目の前にあるその事実にとても興奮しました。この日の横浜は文句の付けようがないほどの快晴で、サポーターたちの熱気も加わり、さらに暑く感じました。ただ、私にはその暑さが何故だか非常に心地よかったのを覚えています。
そしてスタンドの大部分が影に入り少し涼しくなってきた18時過ぎ、試合開始の笛が鳴り響きます。 結果は0-2での敗戦。内容も完敗と言っていいのではないでしょうか。この日もポゼッションを軸とするアルビレックス新潟のサッカーを存分に発揮。にも関わらず横浜FCに完全に押されていたように感じました。彼らには得点チャンスをしっかりものにされ、前後半で1点ずつ、非常に効果的に得点を奪われました。
一方、両軍合わせて6枚(横浜:3枚、新潟:3枚)のイエローカードが出され、荒れたものとなってしまったこの試合。この日、アルビレックス新潟はMF高宇洋選手、横浜FCはFWサウロ・ミネイロ選手が累積警告による出場停止。ここからのシーズンは累積警告による出場停止選手が出てくる可能性があるため、このあたりも気を付けなければなりません。
試合後、この日横浜へ駆けつけた約3,000人のサポーターたちに挨拶に来た際の選手たちの力強い目が、今でも私の脳裏に焼き付いています。必ず昇格するという強い気持ちが溢れていました。そして選手たちのその熱い想いと、深々としたお礼に応えるように、サポーターも温かい拍手を送ります。そしてその拍手は、選手の姿が見えなくなるまで鳴り止むことはありませんでした。
この試合を受けてアルビレックス新潟は再び首位の座を横浜FCに明け渡すこととなりました。しかしその差わずか1ポイント。後半戦はお互い相手のことを研究し尽くして臨みます。前半戦好成績のアルビレックス新潟は単純に一番勝ってきた訳ですから、そのマークも特に厳しいに違いありません。 我々は常にたった一つの目標を追い続ける立場であり、目の前に立ちはだかる最強の敵を一試合ずつ乗り越えた先に、歓喜の瞬間が訪れます。
大切なのはこの敗戦から学んだことを生かすこと。簡単なようで本当に難しい。 でも彼らならやってくれると、今シーズンを観てきた我々は断言できます。 アウェイにも関わらず、まるでホームのような雰囲気を作り出した最高のサポーター。私たちはクラブを信じて後押しすることしかできませんが、逆に言えばその一点のみに集中できるということ。我々のすべきことは実に明確です。 改めてアルビレックス新潟のサポーターであることを誇りに思います。
10月23日のリーグ最終戦、クラブに関わる全ての人が笑顔になれることを信じて。