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【大分】vs山口(H)曇天、のち…
曇天。そんな時、ドームは瞳を閉じてちょっとだけ世間を忘れさせてくれます。ちょっとだけだけど。外の世界はわからない。わからないほど、のめりこませてくれる場所だから。
試合が終わっての天気はこれからのハナシ…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75033789/picture_pc_2091f2c56397f6bf64199904881ae084.jpg?width=1200)
立ち位置とか
![05 山口 スタメン](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74898972/picture_pc_df795b604e2e9e55c1959edfd99bcc61.png?width=1200)
大分は鹿島戦に続いてアンカーを置いた4-1-2-3から4バック+Wボランチを採用。長沢と中川を明確に縦関係にして4-2-3-1でスタート。
山口は4-1-2-3。今季はまだ試合を見れていないが、この日会った山口サポの友人に「沼田と橋本がいいぞ」と言われた。フラグでしたね…
アンカーには佐藤謙介、インテリオールに池上、田中と器用な選手が並ぶ。好きな選手が多い山口です。
ベースとアレンジ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75033628/picture_pc_c7583301b9c62077dbf74d952f29fb5f.png?width=1200)
この日の狙いは先日の鹿島戦からの継続した部分と変更した部分にと分けることができたと感じます。
継続したのは内側のぐるぐる、変更したのはサイドの扱い。
内側ぐるぐる
まずはベースとなる内側をぐるぐる回すトコロ。
![05 山口 可変](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74899669/picture_pc_406fe609edc040a1f4f6ac685a504b82.png?width=1200)
4-2-3-1をベースに…
![05 山口 可変2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74899747/picture_pc_7b99c15c299ac3d1203c568769c2712b.png?width=1200)
鹿島戦と同じく3-3-3-1に近いカタチへ可変。
この時に「内側」にあたるのが小林ゆ、下田、小林成、中川の4人。
増山は将棋の角の動きというか、直線的に斜めに走ることを求められていた。
高木がボール回しに参加するときは小林ゆと下田が横並びで四角ができて…
![05 山口 可変3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74899778/picture_pc_22242991c18f1d370ca77d975043ea72.png?width=1200)
小林ゆがCBの間に入るときは中川がペレイラと増山の間に立ってひし形に…
![05 山口 可変4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74899857/picture_pc_1e76278c8cc87d212b71452f42243bbf.png?width=1200)
この四角とかひし形の角に誰が来るかはその時々の近い奴がやる、という結構難しいことをやっていました。この内側の循環で大切なのは「距離感」です。離れすぎず、近づきすぎず。近い・遠いの基準は数値化できるものではなく、相手との相対的なハナシなので一概には言えない。が、前半で大分が上手くいっていなかったのはここの内側でぐるぐる循環できるだけの距離感を保てなかった、というのが大きかった。
前半に度々あったパターンとして、下田がビルドアップの出口として受け手になるために下がっているが、中川は小林ゆがボールを持ちあがることを予測して前へと走る。小林成はまだ三竿が低い位置にいるから奥行きを取らなきゃと前へと行ってしまう。図で表すと…
![05 山口 可変5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74899916/picture_pc_2934b4dca7bc6ace437b33b6d03abba3.png?width=1200)
こんな感じ。
内側で選手が立ち位置を循環させて的を絞らせないつもりが、それぞれの意識の違いから、循環すべき内側の四角の面積が広がる(=循環させるにはそれだけの距離を移動しなければならない)悪循環に。小林ゆ+下田、小林成+中川の2つに分断されてしまっていた。
このような場合にペレイラや三竿が気を利かせて間を埋める役割を担っていたが、ボールが落ち着かないまま無理やり前進を試みては失敗し、逆にペレイラや三竿が気を利かせた裏、主にサイドの深い位置で相手の沼田や高木に前を向かれてシュートまで持ち込まれる、という場面が多くみられた。
前半の30分過ぎかにハーフライン付近でボールを持った小林ゆが身振り手振りで「今がまだリスクを負う場面じゃない。落ち着け!」と攻め急ぐ状況を改善しようとしていたのが印象的だった。
サイドは縦に
ベースとなるべき内側での循環はなかなかうまくいかない前半だったが、サイドの「どこで幅を取るか」というアレンジはうまくいっていた。
「幅を取る」役割はSB。ほぼほぼWBのようにサイドを上下動して攻守の橋渡し役となった。
![05 山口 可変6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74900555/picture_pc_7717c6ed069980e3de90c7bce92d2f5c.png?width=1200)
自陣からのビルドアップではハーフライン近くに。
![05 山口 可変7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75032206/picture_pc_28d0ef31cadb03c77c9cfd55a151a75b.png?width=1200)
ボールが中盤から先に前進した際には横幅を取る役割。
これまでの4-1-2-3ではWG(増山や小林成)がこなしていた役割をSBが行う。幅を「どこで」(=WGで)から「いつ」(中盤から前に前進した時)という風に変更した。
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また、中盤から前に前進をした後にボールを奪われてカウンターを受ける場面では、小林ゆと下田が横並びになっているので、アンカーを置いていた4-1-2-3の時よりも、内側はそうそうさらされない仕組みになっていた。
試合後のアレコレ
理想を基準に、現実とのすり合わせを行うことのできたトリニータ。しかし結果は7戦勝ちなしと厳しい結果に前半はシュートゼロと全く納得はできない内容。「いいサッカー」だけでは腹は満たせない。試合後のG裏の反応は声なきブーイングであった。実際、現地で見ていても「こりゃ拍手はできんわ…」と思っていたので選手たちはどんな反応をするのかな、なんてぼんやり見てました。
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整列して、挨拶して選手たちがメインスタンドへ向かう中、高木がG裏に何か話をして、スタンドに向かって拍手をしてました。このアクションを見て、自分は勝手に、高木は「このサッカーで間違っていない。もっと後押ししてほしい」っていう風な意味合いだと勝手に感じました。下平監督を信じてほしい。みたいな。自ら矢面に立ってメッセージを伝えようとしている高木を見て「これでいいんだな」と、自分のなかで納得感がありました。だから俺は信じる。このサッカーは間違っちゃいない。勝ててないけど選手が監督を信じてついていくなら、俺は乗るよ、って。
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曇天、のち…
瞳を閉じたドームから出て、少し肩を落として、でも「大丈夫」と確信をもって日常に戻る。そんな、ちょっと不思議な週末。
曇天、のち…
雨なのか晴れなのかは正直わからない。わからないが、とりあえず、晴れる気がする。いや、晴れるのだ。
想いは届く。そうでないなら素敵じゃないから。だから心配はしてない。信じ抜くだけ。貫くさまを見届けるのみ。
ドームから市内への帰り道。大分平野をぼんやりと見ながら、予感を感じるのでした。
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選手写真は大分トリニータ公式HPから引用