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習い事について~ピアノ④種田葉子先生ⅱ~

~前回からのつづき~

ダルクローズを本格的に勉強したいと思ったのですが近くになく、他の協会のリトミックを半年習いましたが型(楽譜)が決まっていることに違和感がありました。私が体験したものと違う、と。

それで調べて、家から遠かったのですがダルクローズの国際資格がとれるコースをやっているところに申込みました。その年は初心者コースが開催されておらず、上の経験者のクラスにいきなり参加したのでそれはもう大変でした。

でも当時は弾けない私に残された道はこれしかないと思って必死でした。言葉での説明が少なく、「はい、これに合わせて動いて」っていうレッスンはかなりきつかったです。私は「感じる」っていうことをしてこなかったので、みんなができることがまったくわからなくて、途中で何度も教えてくださいって頼みこみました。

資格をとるためには200時間必要なので、春期とか夏期とかの講習に参加して順調にいっても2年かかります。200時間という単位を得てもまだまだ経験が少なく、その後何年もかけて勉強を続けました。途中で入院、出産などもあり、2004年から2012年で取得しました。

大変でしたが、だんだんレッスンを自分で組み立てることができるようになりました。終わったあともその時の先生に師事して通ってやっと自分で納得できるものになった気がします。すごく勉強になりました。

--‐先生のレッスンってリトミックだけではないですよね。ベルを使ったり、5線の上に透明なおはじきを置いて視覚的に音符の位置をわからせたり・・

生徒さんが低年齢化しているので、個人のピアノ教室ではだピアノ以外のことをだんだん取り入れるようになってきています。2歳とか弾くのはやはり無理ですので。座らないのが当たり前ですから。楽譜も読めないですし。それで困って先生方が相談に来られます(笑)
テキストは新しいものが出たらやってみようと思っているので、セミナーに参加した際に全部買ってきます。

最近ではクラシックではないものをとりいれる教室が増えています。でも最終的にはクラシックの方に向かうんですね。ピアノ教室ですから。でも私は音楽ってクラシックだけではないと思うので。もちろんクラシックもキレイだし好きです。でも子供たちにはいろんな音楽があるよって、いろんなジャンルがあるよって知ってもらいたいんです。

最近では新しく入られる生徒さんは低年齢のお子さんが多いので、リトミックを希望される方が多いのですが、ピアノをやりたいという方には幼児期はまず身体を動かして感じることが大切だという話はさせていただきます。左脳的な、譜面にちっちゃい音符を書いたり、強制的にきっちりリズムを刻ませたりするのではなく、右脳がピークの時にそこを伸ばしたいと。年齢が上がると自然と左脳優位になりますから、と。

某施設でグループでのリトミックのレッスンをやるようになったときに発達の勉強も開始しました。2歳ですから走り回ってる子、ずっとタオルを嚙んでる子、くるくるまわってる子とかいてるんですね。でも端っこで参加してなくても気が向いたらいきなり音楽に合わせて動き出したり止まったりするのを見て音楽に反応してるってわかりました。だから入会希望の方には、個人レッスンでも最初は8~9割は動いて全身で音楽を感じるものをして、ちょこっとだけピアノをするという説明はします。

Y君の入会時は、私もつとまるか不安でしたけど、Y君をレッスンしていて感じたことは何も変わらないってことでした。定型発達の子と何ら変わらないって。定型発達のお子さんでも気分が乗らないときはあるし、弾けるときも弾けないときもあるんですよ。もし私が以前のような厳しいピアノだけの教室の先生だったら、弾きたくなくても「ほら、早く弾いて」ってなると思いますけどね。

~つづく~

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