音楽ゲームからブレイクした女性アイドルデュオ『SMiLE.dk』について
『SMiLE.dk』は、1998年にデビューしたスウェーデン出身の女性アイドルデュオ。1996年にME&MY、1997年にAQUAがブレイクしたのに続いて1998年に北欧から登場した。1990年代半ば~後半はSHAMPOO、NAYLON BEAT、Pets、S.O.A.P、ME&MYといった2人組の女性デュオが多く活躍していた時期だった。グループ名はもともと『SMiLE』だったが、ファーストアルバムがデンマークで発売され、日本へ進出するときに日本で同じSMILEというバンドがいたため、混同を避けるために国名コードのdkを付けた(国籍はスウェーデンだが、歌手活動はデンマークで行っていた)。
彼女たちが知られるようになったきっかけはアーケード向けの音楽ゲーム『Dance Dance Revolution』。このゲームに蝶々夫人をモチーフにした楽曲「Butterfly」が採用されてブレイク。テンポの良さ、アイヤイヤという日本人の耳に馴染みやすいフレーズ、私は蝶 日本にサムライを探しに来た、という独特の歌詞で日本人に支持された。1990年代後半に流行していた典型的なバブルガムダンス形式の楽曲で日本を発信地として欧米でも知名度が上がった。以後、彼女たちは同ゲームの常連アーティストとなった。また2ndアルバム「Future Girls」発表当時には日本の深夜音楽番組『リズムBaby』に出演して「Doo Be Di Boy」を歌ったことがある。ラジオ番組『ZIP-FM』にもゲスト出演したことがあり、同局所属のオーストラリア人DJクリス・グレンが発した決めゼリフ「どーもどーもどーも!」からインスパイアされて『Domo Domo Domo』という曲が制作された。この曲は後にテレビ東京のバラエティ番組『ポケモンスマッシュ!』のオープニングテーマに起用された。
日本での人気と並行して、韓国や中国でも人気を得た。中国では2002年に南寧市でコンサートを行ったことがあり、『Butterfly』もメロディーや歌詞の内容も和風のため、好評を得た。韓国では1999年に韓国の音楽番組 『SBS人気歌謡』にSMiLE.dkが出演したことがあり、他にも『KBS 強力推薦高校チャンプ』、『SBS 良い友達』にゲスト出演した。